■ 学校自己評価 結果  (平成22年度)

 

 
平成
22年度  学校自己評価結果報告


                                         平成23518

                              学校自己評価委員会

1 学校自己評価の概要

@    調査研究組織

学校自己評価小委員会  合計10

    教頭、図書課長、教務課担当者、生徒課担当者、進路指導課担当者、図書課担当者

    保健厚生課担当者、教育・学習相談室担当者、情報処理委員会担当者、事務室担当者

 

A 評価実施対象者

校長教職員(全員)生徒(全員)保護者(全員)

 

B    実施時期

学校自己評価    ・・・平成22年度12月中旬

授業アンケート ・・・平成22年度後期11月中旬

 

C    評価表

    学校経営目標の中より3項目を重点目標として、質問項目を作成。

 

D    評価結果の報告

教職員に対しては平成23年3月職員会議で報告。

保護者に対しては平成235PTA総会で報告。

生徒に対しては、学校自己評価は学年集会等で、授業評価アンケートは各授業担当者が説明。

さらに学校のホームページでも報告する予定。

 

E    評価の活用

今後の学校運営に反映させるために、職員会議で結果を報告し、各課担当者を中心に各分掌で本年度
の総括と次年度の目標計画に活用するよう依頼している。

 

F    自己評価の今後の課題

(ア)  学校自己評価がより適切に行われるよう、評価の企画・実施・分析のよりよい方法を研究
    する。

(イ)  評価項目の見直しや表現の仕方について、さらに研究する。

(ウ)  学校運営上の課題および各校務分掌上の課題を学校自己評価とより有機的に結びつける方
    法を研究する。

(エ)  評価結果の公表およびその改善策を説明する方法を研究する。


2 分 析

    A(よく当てはまる)、B(やや当てはまる)、 C(あまり当てはまらない)、D(全く当てはまらない)

  E(わからない)の5観点で評価してもらった。

@評価の高い項目110ポイント以上、教職員は150ポイント以上)
          ※ポイントはA〜Dの%の値を、(A×3+B)−(C+D×3)に代入したもの。

 

保護者

15

本校に子供を通わせることに、充実感・満足感を感じている。

175.9

行事(東雲祭など)や生徒会活動(各種委員会活動など)においては、生徒の自主性を重んじ、活発に活動が行われるように支援がなされている。

158.4

本校では、興味・関心、適性・進路に応じて科目選択ができるように配慮されている。

138.9

16

本校は、出身中学校に関係なく、みんなで協力して充実した学校生活が送れる工夫をしている。

118.8

学校行事や部活動など、中高合同の活動は活発に行われている。

118.0

SSHの取り組みは、本校の魅力を示す上で役に立っている。

116.0

生徒

11

進路指導室の設備、及び入試問題や要項等の大学に関する資料は充実している。

165.0

14

図書室には、読書や学習に必要な本や資料が充実しており、利用しやすい環境となっている。

164.6

15

本校で学べることに、充実感・満足感を感じている。

127.0

本校では、興味・関心、適性・進路に応じて科目選択ができるように配慮されている。

124.8

行事(東雲祭など)や生徒会活動(各種委員会活動など)においては、生徒の自主性を重んじ、活発に活動が行われるように支援がなされている。

118.5

教職員

20

図書室には、読書や学習に必要な本や資料が充実しており、利用しやすい環境となっている。

193.8

私は、授業形態や教材の工夫・改善に取り組み、授業内容の充実に努めている。

179.6

16

進路指導室の設備、及び入試問題や要項等の大学に関する資料は充実している。

177.6

14

私は、生徒が悩みや不安を抱えていないか気に掛け、その思いを受け止めるように心がけている。

165.4

19

本校は時機をとらえて、地域の中学校の教員・生徒・保護者及び塾に対して適切な広報活動を行っている。

159.4

本校では、興味・関心、適性・進路に応じて科目選択ができるように配慮されている。

152.9

 

A評価が昨年から向上した項目(上位4項目、生徒は10ポイント以上向上)

保護者

行事(東雲祭など)や生徒会活動(各種委員会活動など)においては、生徒の自主性を重んじ、活発に活動が行われるように支援がなされている。

20.6

学校行事や部活動など、中高合同の活動は活発に行われている。

19.0

スーパーサイエンスハイスクール(SSH)研究開発指定校として、本校が具体的にどういう取り組みを行っているか知っている。

17.3

SSHの取り組みは、本校の魅力を示す上で役に立っている。

16.2

 

生徒

中高生が共に学ぶ一貫校の特長が、心身共に豊かな人間形成を育む上で十分活かされている。

19.9

SSHの取り組みは、本校の魅力を示す上で役に立っている。

19.3

行事(東雲祭など)や生徒会活動(各種委員会活動など)においては、生徒の自主性を重んじ、活発に活動が行われるように支援がなされている。

12.3

教職員

21

本校に勤務できることに、充実感・満足感を感じている。

42.9

私は、校内外の研究授業・公開授業に参加し、その成果を授業改善、授業力向上に役立てている。

40.0

中高6年間を見通した系統的な教育を推進するために、教育課程上の工夫や中高の連携した教科指導が効果的に行われている。

39.7

私は、授業形態や教材の工夫・改善に取り組み、授業内容の充実に努めている。

25.1


〇行事や生徒会活動の活性化については、保護者・生徒から高い評価が得られ、昨年比も向上している。
東雲祭の生徒主導化が進み、新たに運動部合同トレーニングや1・2年の清掃ボランティア活動の新設な
どが評価されたものと考えられる。ただし、教職員の評価はそれほど高くなく、昨年比でも低下している。
学校経営目標の重点項目に指定しているにしては、それほど変化がないという評価か。

〇科目選択の多様化については、保護者・生徒から比較的高い評価が得られているが、昨年比ではやや低下
している。教育課程表にはあるが、選択者が少なすぎて開講できない科目があることや、1年生の標準・
深化・速修の講座展開などについて、その効果を検証し、改善していかなければならない。

 〇進路指導室や図書室の資料等の充実度や利用しやすさについては、高い評価が得られている。

〇SSHの取組の認知度や魅力は昨年より評価が向上した。昨年までの5年間の指定を研究発表会で締めく
くり、今年度から新たに5年間の指定を受け、内容の一層の充実を図ってきたことが評価されたものと考
えられる。


 

B評価の低い項目(下位2項目、生徒はマイナスポイント)

保護者

本校は、校内外におけるボランティア活動の機会を広げるように企画、案内を積極的に行っている。

7.9

中高生が共に学ぶ一貫校の特長が、心身共に豊かな人間形成を育む上で十分活かされている。

40.6

生徒

中高生が共に学ぶ一貫校の特長が、心身共に豊かな人間形成を育む上で十分活かされている。

-27.4

スーパーサイエンスハイスクール(SSH)研究開発指定校として、本校が具体的にどういう取り組みを行っているか知っている。

-23.6

教職員

中高生が共に学ぶ一貫校の特長が、心身共に豊かな人間形成を育む上で十分活かされている。

4.2

12

生徒が部活動に積極的に参加し、技術・能力を伸ばせるように指導態勢や設備の充実が図られている。

42.8

 

C評価が昨年から低下した項目20ポイント以上低下)

保護者

12

本校の進学実績は満足できるものである。

-28.7

11

進路指導室の設備、及び入試問題や要項等の大学に関する資料は充実している。

-21.6

生徒

12

本校の進学実績は満足できるものである。

-46.2

本校では、興味・関心、適性・進路に応じて科目選択ができるように配慮されている。

-23.3

授業はわかりやすく、学習意欲の向上につながっている。

-20.9

教職員

18

本校は、校内の諸活動の様子がよくわかるように地域や家庭への情報発信を積極的に行い、「開かれた学校」作りを推進している。

-51.2

13

教員・生徒・保護者が不安や悩みを抱えたとき、いつでも気軽に相談できる体制が整っている。

-46.6

15

生徒の生活面での情報交換に関して、担任と学年団、相談室との連携はうまく機能している。

-28.3

17

本校の進学実績は満足できるものである。

-27.1

19

本校は時機をとらえて、地域の中学校の教員・生徒・保護者及び塾に対して適切な広報活動を行っている。

-24.3

 

〇ボランティア活動に対する保護者の評価は、昨年比では向上したものの依然として低い。個人で取り組む活動にも多くの生徒が参加していることに加え、学年で取り組む清掃ボランティア活動も始めたが、広報が不足し、十分保護者に伝わっていなかったのではないかと考えられる。

〇中高一貫校の特徴が人間形成上役立っているかという項目では、保護者・生徒・教職員ともに昨年比で向上しているが、依然としてかなり評価が低い。ただし、学年別にみると、1年については保護者が62ポイント、生徒が35.7ポイントで、悪くはない。天城中出身者がいない学年にいかに中高一貫校のメリットを享受してもらうかということが、今年度限りとはいえ無視できない課題である。

〇SSHの取り組みに対する生徒の認知度が低い。以前はかなり理数科に特化した取組みが多く、普通科の生徒には何をしているのか見えにくかったということであろう。今年度からの継続新規の取り組みでは、全校で取り組む課題研究が柱の一つになっており、普通科の生徒も認識を高めてくれるはずである。

〇進学実績に対する評価は依然高いものの、保護者・生徒・教職員のすべてで昨年より低下した。国公立大合格率が昨春はやや低かったことが影響しているのであろう。ただし、学年別にみると1年生の評価が保護者・生徒ともにかなり低い。高い進路志望の生徒が多いことがうかがえるので、その期待に十分こたえられる授業・進路指導のスキルアップが喫緊の課題である。