みんさん、こんにちは。本日、令和元年度の前期が終了し、終業式を迎えるに当たって、お話をします。  
今年度の前半を振り返ってみると、勉学、課外活動、いずれの面でも、前向きに取り組んでくれて、着実な成長が見られたと感じています。先日の東雲祭も、第2体育館の台風被害に負けず、令和最初の東雲祭として、記憶に残るものとなり、本校の新たな1ページを飾ってくれました。

さて、文部科学省初等中等教育局主任視学官の長尾篤志先生の話をベースに探究についての話しをします。  
● 1+2+3+4+5+6+7+8+9+10=55   
①覚えている   
②最初1+最後10=11
その組が5つある 11×5=55   
③平均(1+10)÷2×10=5.5     
5.5×10=55  
● 24+25+26+27+28+29+30+31+32+33=285   
①の考え方 人間には無理でしょう   
②の考え方 最初24+最後33=57 
その組が5組ある 57×5=285   
③の考え方 (24+33)÷2×10=28.5  
28.5×10=285   
④ 24=23+1 25=23+2 ・・・・・・     23×10=230 230+55=285  
これが、いわゆる「探究」です。  
「主体的・対話的で深い学び」は、中高ともに新しい学習指導要領で言われています。それは「自分で問をもち、自己調整を行いながら粘り強く取り組み、本質に近づいていく学び」と言われています。いわゆる課題研究です。  
課題研究は、探究型の学びです。探究型の学びをしている生徒は、大学に行っても挫折しないそうです。
なぜでしょう?  
探究型の学習は、期待通りにいくことも、期待通りにいかないこともあります。期待通りにいかないときには、自分の新たな面を自覚したり、新たなアイディアを発見したりするからではないかと私は思います。

人工知能等により、今ある仕事がAIやロボットに取って代わられると言われています。  
人間の存在価値は、何でしょうか?  
人間にしかできないことは、何でしょうか?
その一つは「感性」です。ものを見て、どう感じるかです。 先ほど数学の問題を聞いて、不思議だなと思える力、面白いと感じる力、こんな課題があると思える力、探究心と言っていいのかもしれません。 それは、文系・理系を問わないですし、日常生活のいろいろな場面にあると思います。みなさんの周りにあるものを見て、どう感じるか、それが「感性」です。それを大事に育てる必要があると思います。

10月1日には、後期の始業式が行われます、短い秋休みです。気分を新たにし、十分な準備をして、倉敷市民会館で、みなさんの元気な顔を見られることを期待しています。