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archive: 2010年1月28日〜 2016年12月21日
◆        天城高2人 県わかば賞 交通事故の女性救出
掲載日:2016年12月21日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞提供>
 交通事故に遭った高齢女性を助けたとして、天城高(倉敷市藤戸町天城)の1年男子生徒2人に19日、青少年の善行をたたえる「県わかば賞」が贈られた。

 受賞したのは田中備さんと野島康平さん=いずれも(16)。2人は7月5日の下校中、同市笹沖の交差点で自転車の高齢女性と車の事故を目撃。倒れて動かない高齢女性に声を掛けると、「足が痛くて動けない」と答えたため、110番と119番した。付近の銀行に助けを求め、行員と協力して女性を歩道まで運んで安全を確保した。

 同高で伝達式があり、県青少年相談員の中島民男さんから2人に賞状と盾が贈られた。田中さんは「事故を目撃して体がとっさに動いた。自分にできることをしただけ」、野島さんは「困っている人がいたら勇気を出して助けたい」と話した。
(西平亮)
 
◆        経済や金融の知識を競う高校生たち
掲載日:2016年12月19日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞提供>

 県内の高校生による「エコノミクス甲子園岡山大会」(中国銀行、認定NPO法人・金融知力普及協会共催)が18日、岡山市北区丸の内の同行本店で開かれた。19校から、2人一組の59チームが出場し、金融や経済の知識を競った。

 4チームごとに争う早押し問題などの予選があり、参加者は、少数の企業により支配されている市場(答え・寡占市場)、輸入品に課せられる税金(同・関税)といった問題に次々と答えていった。

 上位6チームによる決勝では株の運用を疑似体験。記述式問題に正解すると得られる資金を元に株の購入数を競った。天城高1年谷尚俊さん(16)と三谷孝太郎さん(16)のチーム「大関」が優勝し、来年2月の全国大会(東京)への出場を決めた。2人は「互いの得意分野を生かせた。岡山を代表して全国優勝を目指す」と話していた。

 他の上位チームは次の通り。

 (2)倉敷市立精思高「チームわかば」(3)芳泉高「チームアテナ」(4)精思高「チーム裏わかば」(5)明誠学院高「MAKOTO」(6)操山高「中銀大好き!」

 (柏谷和宏)

 
◆        総社で中高生 科学チャレンジ
掲載日:2016年11月20日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞提供>

  県内の中高生チームが科学の知識や技能を競う「サイエンスチャレンジ岡山2016」(県教委主催)が19日、総社市三輪のきびじアリーナで開かれ、朝日高2年生8人組の「Aさひえん〓(あさひえんすペンタ)」が総合優勝した。同チームは、来年3月に茨城県つくば市で開催される「科学の甲子園全国大会」に出場する。

 30校から44チーム(1チーム6〜8人編成)計309人が出場。数学、物理、化学など6分野の筆記問題と、会場周辺を実際に歩いて生物や地学に関する問いに答えるといった三つの実技競技の合計点で争った。割り箸を使って輪ゴムを動力にした装置を作る実技では、生徒たちは箸を組み合わせてさまざまな形の車を製作、テニスボールを載せて3メートルのコースを走らせた。

 2位は「天空の城」「スピキュール」(いずれも天城高)だった。

 (仁井名小百合)

 
◆        倉敷ゆかりの160人が交流 東京でふるさと会
掲載日:2016年11月18日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞提供>

  倉敷市ゆかりの首都圏在住者らでつくる「東京倉敷ふるさと会」の第11回総会・交流会が16日夜、東京都内で開かれ、約160人が親交を深めた。

 交流会で伊東香織市長は、5月の先進7カ国教育相会合開催など市政の近況を報告。来年は倉敷、児島、玉島の旧3市合併(1967年2月)から50周年に当たることから「節目の年に里帰りしてほしい」と呼び掛けた。

 参加者はぶっかけうどんやワインなど地元のグルメを味わいながら歓談。天城高校出身のシンガー・ソングライター中西圭三さんや市出身のピアニスト難波益美さんもライブで盛り上げた。

 先立って開かれた総会では、大河内勝会長らを再任。大河内会長は「ふるさと会は昨年で10回目を迎え、今年から新たな歩みを始めた。次の節目に向けて発展させたい」とあいさつした。

 同会は2006年に発足し、会員数は785人(11日現在)。

 
◆        児島出身シンガー・ソングライター吉永さん 故郷で感謝のライブ
掲載日:2016年11月20日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞提供>

 倉敷市児島地区出身のシンガー・ソングライター吉永拓未さん=同市在住=が23日、同市児島市民交流センター・ジーンズホール(同市児島味野)でバースデーライブを開く。2014年のデビュー以来、故郷で開く初の本格ソロコンサート。地域住民との協演もあり、育ててくれた地元への感謝の気持ちをステージに込める。(角南邦彦)

 市立琴浦中から天城高に進学。高校の学園祭を機にバンド活動に夢中になり、ボーカルやギター、ドラムなどで才能を発揮した。

 大学を卒業後、一度は幼稚園教諭になったが「音楽で人に希望を届けたい」という夢をあきらめ切れず、音楽活動に専念。県内のライブハウスや地域イベントへの出演を重ね、現在はラジオのレギュラー番組も持つ。15年県議選・岡山市議選の啓発ソング「選挙に行こうよ」を歌うなど、社会貢献も意識する。

 バースデーライブは、自身の誕生日(11月23日)に合わせて昨年から実施。岡山市での開催だった昨年、児島地区の住民が貸し切りバスを仕立てて駆けつけてくれた。「地元の人に応援されていることをあらためて感じた」と振り返り「だからこそ、今年は絶対児島で開きたかった」。

 デビュー曲の「my STAGE」、友情や夢がテーマの最新曲「フレンドシップ」など、オリジナルソングを中心に、2時間で約20曲を予定。児島地区のダンススクール「 Y ワイ s ズ   bird バード 」との協演では、瀬戸大橋や繊維産業を歌詞に織り込んだ「アイのある町」を披露する。地域の女性コーラスグループも出演する。

 デビュー直後から「倉敷ふるさと大使」を務め、普段からステージやラジオ番組で倉敷の魅力を積極的にアピールする。「ミュージシャンとして活動できるのは倉敷、児島の人の支えがあってこそ。ライブでは、日ごろはなかなか言えない感謝の気持ちを伝えたい」と意気込んでいる。

 午後3時開演。料金は一般3千円、小学生以下1500円(3歳以下で膝上観覧なら無料)。問い合わせはOffice KIKOE(090―8069―9052)。

 
 
◆        五十嵐さん(天城)優良賞 高校生読書体験記コンクール岡山県審査
掲載日:2016年10月30日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞提供>

  第36回全国高校生読書体験記コンクール(一ツ橋文芸教育振興会主催、山陽新聞社後援)の岡山県審査がこのほど行われ、天城2年五十嵐初葉さんの「夏の冒険」が最優秀の優良賞に選ばれた。
 4校から計900点の応募があった。入選には、笠岡2年廣畑早耶さん、天城2年中原咲季さん、玉野光南1年藤原凜さん、天城1年舩越楓さんの4点が決まった。
 五十嵐さんの作品は、中央審査に送られる。
 
◆       理系女子が発表会 東京で清心女子高 11都道県400人研究成果
掲載日:2016年10月30日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞提供>

  清心女子高(倉敷市二子)が主催する女子高校生らの科学研究発表会「集まれ! 理系女子」が29日、東京都豊島区の学習院大で開かれ、11都道県の28中学・高校・大学から参加した約400人が日ごろの成果を披露し合った。

 個人やグループが数学、物理、生物、環境といった8分野で手掛けた110の研究をポスターで掲示。他校の生徒や教員らに実験経過などを説明し、質問を受けた。

 県内から参加した天城高(倉敷市藤戸町天城)2年秋永結香さんらのグループは、修復作用などを持つとされる乳酸菌が植物に存在することを培養実験で究明。

 清心女子高2年の浅野菜乃佳さん、木山宙香さんは、水生シダ植物のデンジソウが水に漬かっても茎を伸ばして水面に葉を出す機能について発表し、「緊張したけど、論理の筋を通し、要点が伝わるよう工夫した」と話していた。

 発表会は8回目で、東京での開催は昨年に続き2回目。女性研究者らによる講演もあった。(小寺幸治)
◆      岡山県立倉敷天城高等学校創立110周年 新聞広告 
掲載日:2016年10月2日/紙面:山陽新聞朝刊
 
 
 
◆      岡山県高校秋季将棋大会 男子A 篠原さん(天城) 
掲載日:2016年10月4日/紙面:山陽新聞朝刊
 
<山陽新聞提供>

 第36回岡山県高校秋季将棋大会(県高校将棋連盟主催、山陽新聞社共催)が1日、岡山市北区柳町の山陽新聞社で開かれ、有段者による男子A組優勝の篠原俊輔さん(天城2年)、女子を制した中野由梨さん(青陵2年)ら男女5人が全国大会出場を決めた。

 県内24校から105人が出場し、1、2年生の個人戦(男子A、B組、女子)と3年生の団体戦(1チーム3人)で対局。個人戦は男子が5局、女子が4局の点数制、団体戦は3チームの総当たりで戦った。

 男子A組の優勝、準優勝者と女子の上位3人は来年2月、東京で開かれる全国新人大会に出場。男子A組の上位6人と女子の同3人は12月、山口県周南市での中国大会に出場する。
 
◆     県立倉敷天城中の生徒らがスマホサミットの成果や課題を発表したシンポジウム
掲載日:2016年10月9日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞提供>

 県内の中学生有志がスマートフォンの適切な利用について考える「OKAYAMAスマホサミット」をテーマにしたシンポジウムが8日、高松市内で開かれ、サミットに参加した県立倉敷天城中学校の生徒や卒業生らが成果や課題を発表した。

 サミットは、インターネットトラブルが相次ぐ中、子どもたち自身に解決策を考えてもらおうと、県教委や岡山市教委、山陽新聞社の企画で2014年11月にスタート。計8回開いており、啓発動画やポスターを作ったり、使い過ぎを防ぐアプリを開発したりした。
 成果について天城中3年福永桐花さん(15)は「改善策を考えながら自分のスマホの使い方を振り返り、気をつけようと思えた」と報告。同2年國府優花さん(14)は「トラブルを防ぐにはスマホを持たなければいいだけだと思っていたが、多くの意見を聞き、考え方の幅が広がった」と話した。
 サミットの議論を基に天城中は15年から、生徒同士でスマホの利用時間の短さを競う活動を展開。中心となって進めた卒業生の真田美和さん(15)=天城高1年=は「他の生徒に自分のこととしてなかなか考えてもらえなかった」とし、サミットの成果を各校で浸透させることの難しさを明かした。

 シンポジウムは、この日始まった日本教育心理学会総会の一環。大学教員ら約30人が聞いた。(水嶼佑香)
 
 
◆     「一層努力を」「感謝忘れず」 天城高 創立110周年祝い式典
掲載日:2016年10月5日/紙面:山陽新聞朝刊
 
<山陽新聞提供>

 天城高校(倉敷市藤戸町天城)の創立110周年記念式典が4日、同市本町の市民会館であり、生徒、卒業生、教職員ら約1400人が節目を祝うとともに、さらなる飛躍を誓った。
 中塚多聞校長が「社会に貢献できる骨太な人材の育成に向け、学校として一層努力を積み重ねていきたい」とあいさつ。生徒会長の2年高木美帆さん(16)は「伝統をつないできた先輩たちへの感謝を忘れず、何事にも 不 (ふ) 撓( とう) 不屈の精神で取り組んでいく」と決意を述べた。
 歴代の校長やPTA会長らに感謝状と記念品が贈られた後、全員で校歌を斉唱。卒業生の秋山隆彦・学習院大理学部教授による記念講演もあった。

 天城高は、1906年開設の私立関西中学校(現・関西高)天城分校が前身。21年、県営に移管。2005年以降、文部科学省のスーパーサイエンスハイスクールに指定されている。07年、天城中が開校して中高一貫校となった。これまでに約2万4千人が卒業している。(安部晃将)
 
 
◆     創始者の”精神”刻む
掲載日:2016年9月29日/紙面:山陽新聞夕刊
 
<山陽新聞提供>
  今年で創立110周年を迎えた天城高(倉敷市藤戸町天城)。岡山県立だが、もともとは大塚 香 かおる (号・鉄軒、1857〜1918年)が開設した。鉄軒の功績は校内に「大塚君碑」として残る。
 「君幼聰敏」「列県会議員(略)選為議長」「留意于 毓 いく 英」
 漢文で書かれた石碑には、鉄軒が幼いときから聡敏で、県議となり、議長に選ばれ、英才教育にも熱心であったことが記されている。

 碑文をしたためたのは、鉄軒と親交のあった岡山市出身の犬養毅元首相(号・木堂)。石碑の建立は、鉄軒の没後すぐに話が持ち上がったという。当時の児島郡長、県議、地元住民らが協力し、没後翌年の19年に除幕式が行われた。
 鉄軒は06年、地元の要望を受けて私立関西中学校(現・関西高)天城分校を開設。08年には私立天城中学校として独立、初代校長に就いた。天城中は21年、県営に移管されたが、建学の精神は大切にされてきた。
 鉄軒が訓話や朝礼など機会あるごとに使っていたとされる言葉は幾つかある。その中で、「質実剛健」「勤勉力行」「 不撓 ふとう 不屈」の三つが、現在の天城高で校訓となっている。
 鉄軒は県議として高梁川の改修や宇野港整備にも尽力。忙しい日々を過ごした。碑文には、鉄軒が晩年に病気で失明し、家計が苦しくなっても教育振興などの決意を変えなかった心の強さが刻まれている。
 天城高は式典の際、国旗の隣に鉄軒の肖像画を飾る。鉄軒は校内で身近な存在だけに、生徒たちが意識する場面は少なくない。

 生徒会長の2年高木美帆さん(16)は「東雲祭(文化・体育祭)で先輩たちと活動したとき、最後まで頑張ることが鉄軒の精神と教えてもらった」。副会長の同有地大哉さん(16)は「心に深く刻まれているのは不撓不屈。何かをやっているとき、諦めたら駄目だという思いになる」と言う。
 在校生は毎年、1年生代表が倉敷市内にある鉄軒の墓に参ることを欠かさない。「“鉄軒精神”を受け継いでいきたい」。生徒会副会長の同赤堀涼太郎さん(17)は力強く話す。(仁井名小百合)

 天城高の校内にある史料館には、大塚鉄軒の直筆書簡や写真、天城中学校設立書類などが50点ほど保管されている。同高は2007年に天城中が併設され、中高一貫校となった。今年迎えた創立110周年記念式典を10月4日、倉敷市本町の市民会館で開き、会場ロビーで史料館の展示物を披露する予定。問い合わせは同高(086―428―1251)。
 
 
◆     天城「東雲祭」 110周年で史料館公開
掲載日:2016年9月1日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞提供>

 倉敷市内の高校が文化祭シーズンを迎えた。天城高校(同市藤戸町天城)では31日、中学校と合同の「東雲祭」が開幕。創立110周年を記念して普段は見られない史料館を公開、趣向を凝らしたステージなど多彩な催しが繰り広げられた。
 同校の今年のテーマは、目標に向かって飛び続けるという意味の「翔破」。9月2日までの3日間、中学、高校の生徒計1068人が9ブロックに分かれ、文化祭での展示やステージ、体育祭競技など計5項目で競う。
 体育館では、音楽に合わせて書き上げる書道パフォーマンスや、吹奏楽部と教員による演奏と歌のステージなどがあり、会場の生徒たちは手拍子や歓声で盛り上げた。
 保護者や地域住民も訪れ、史料館で1937年ごろに使っていたとされる教科書や、62年の岡山国体で4位に輝いたハンドボール部のパネル写真などを見て回っていた。
 ブロック長の高校3年鳥羽勇利さん(18)は「節目の年にふさわしい内容になるよう、リーダーとして全体を引っ張り、3日間全力で楽しみたい」と話した。

 この日は、青陵高でも同2日までの日程で青陵祭(文化、体育祭)が始まった。11月まで各校で順次行われる。
(中原由華)



◆      科学全国コンテスト優秀成績 高校生7人 県教育長報告
掲載日:2016年8月30日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞提供>

化学グランプリなど今月開かれた科学関連の全国コンテストで優秀な成績を収めた県内の高校生7人が29日、県教委を訪れ、竹井千庫県教育長に結果を報告した。

 7人は、化学グランプリ大賞の朝日高2年守田脩究さん、金賞の天城高3年北〓駿太さん、銅賞の津山高3年高〓亮助さん、物理チャレンジ金賞の朝日高2年安藤貴政さん、天城高3年末長祥一さん、銀賞の朝日高2年沼本真幸さん、日本生物学オリンピック敢闘賞の天城高2年永山龍那さん

 竹井教育長は「受賞は皆さんの努力の結果。今後の学習に生かし、さらに高みを目指してほしい」と述べ、記念品のタオルを一人一人に手渡した。

 守田さんは「化学好きの高校生との交流が大きな刺激になった。さらに勉強を頑張って、将来は外科医になりたい」と話していた。

 化学グランプリと物理チャレンジで受賞した朝日高2年の3人は、来年夏に開かれる国際大会の日本代表選考に臨む予定。

    (水嶼佑香)


 
 
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◆       終戦記念日 記憶の継承 次世代に 
掲載日:2016年8月16日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞提供>

終戦記念日の15日、東京都千代田区の日本武道館で開かれた政府主催の全国戦没者追悼式には、県内から遺族87人が参列した。県内各地でも慰霊の行事があり、多くの人が戦争の犠牲者たちに哀悼の意をささげ、不戦を誓った。

 全国戦没者追悼式では、安倍晋三首相の式辞に続き、正午の時報に合わせ全員が1分間黙とう。天皇陛下がお言葉を述べられた後、県内の遺族を代表し植田千代子さん(89)=岡山市北区学南町=と、湊啓子さん(65)=同船頭町、青少年代表の舩越楓さん(15)=天城高1年=の3人が献花した。

 5人きょうだいだった植田さんは、兄をビルマ(現ミャンマー)で亡くし、追悼式に初めて足を運んだ。戦争体験者、遺族とも高齢化し、記憶の継承が課題となる中、「若い世代が自分のこととして語り継いでほしい。世の中がどんなに変わっても、皆が悲しむ戦争だけは絶対にだめ」と訴えた。岡山空襲で祖母を失った湊さんは「戦争はない方がいい」と涙を拭った。

 曽祖父を亡くした舩越さんは、県遺族団で最年少の弟颯大さん(13)=岡山市立興除中2年=とともに参列。「特別な経験ができた。悲しい出来事を繰り返してはいけないことを自分たちの世代は知っておかなければならない」と話した。

 (玉川貢広)
 
 
◆   ふるさと岡山PR 東京で活躍 県出身の芸能関係者    
掲載日:2016年8月8日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞提供>

前野朋哉(まえの・ともや) 天城高から大阪芸術大に進学。映画「桐島、部活やめるってよ」、NHK連続テレビ小説「マッサン」など話題作に多数出演。監督も務める。

実家に帰ると桃太郎のポスターが張ってあり、いろいろなところで「桃太郎見たよ」と言ってくれうれしいですね。最初はちゃんとPRできるかなと思ったのですが「どこにでもいそう」というコンセプトが自分にしっくりきました。今、(テレビCMなどで)いろいろな桃太郎がいますが、他が格好良いので、とても太刀打ちできない。オダギリジョーさん(津山市出身)のほうが知名度も抜群なのに、素朴で地味で目立たないところにスポットを当ててくれた。僕を使って変化球を楽しんでいる感じがしますね。

 (携帯電話会社のCMの)一寸法師役で声を掛けてもらうことが増えました。桃太郎とのハイブリッドです。別の番組で浦島太郎の亀の声役も務め、あとは金太郎ですね。

 岡山から大阪、東京に出て思ったのですが、岡山の食べ物はうまい。特に中華そばはどこよりもおいしいと思います。東京であの味は食べられないですね。岡山は隠れたアピールできる素材の宝庫です。

 中学生のころから(倉敷にあった)映画館・センシュー座に通った。売店のおばちゃんが余ったポスターをこっそりくれたり、遊びに行く感じだった。映画が楽しいと思えたのはそれがあるからですかね。高校の美術部の先生がいろいろな作品を見せてくれ、改めて映画が好きになり、映像の世界に行けたらいいなと思いました。

 9月公開の映画「エミアビのはじまりとはじまり」は漫才師をやりました。撮影は刺激的な毎日で、思い入れが強い作品です。これまではすごく調子こいてる勘違い野郎か、こつこつ生きる友達思いの役が多い。すげえ悪い、根っからのワルを機会があればやってみたいですね。

 (川中満仁)



◆   「はやぶさ2」目指す小惑星・りゅうぐう 伊藤さん(天城高)ら撮影   
掲載日:2016年8月17日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞提供>
 岡山、兵庫県の高校生グループが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」が目指している小惑星「りゅうぐう」の撮影に成功した。美星スペースガードセンター(井原市)によると、明るさは19等星程度と暗く、撮影は極めて難しいといい、映像はJAXAのホームページ(HP)で紹介されている。
 りゅうぐうは、ほぼ球形で直径約900メートル。太陽を中心に地球と火星の間の軌道を回りながら4年に1度、地球に接近し、今回は7月下旬〜8月上旬の約2週間、観測好機が訪れた。肉眼では確認できないが、日没とともに東の空に上り、夜明けごろ西の空に沈んでいたという。
 撮影したのは、同センターで開かれた日本スペースガード協会(東京)など主催の観測体験合宿に参加した天城高2年伊藤友さん(16)、兵庫県立舞子高の2年生2人の計3人。口径1メートル望遠鏡を使い、合宿中の8日午後8時半〜9日午前0時ごろ、無数の星が密集する天の川の間で、かすかに光るりゅうぐうを見つけ、望遠鏡備え付けのCCDカメラで捉えた。

 「雲一つない空など好条件が重なり、撮影できたのではないか」と同センターの浦川聖太郎主任研究員。

 JAXAは「はやぶさ2プロジェクト」のHPに「高校生が観測に成功!」と題して撮影映像を掲載。伊藤さんは「大量の星の中で暗い小惑星を見つけるのは一苦労。夜空を見上げるロマンとはひと味違う感慨に浸ることができた」と話していた。(金尾雅広)


◆   倉敷の誇りを胸に  全国高校将棋に出場 
掲載日:2016年7月31日/紙面:山陽新聞朝刊


<山陽新聞提供> 
 
8月2、3日に福山市で開かれる第52回全国高校将棋選手権大会(日本将棋連盟など主催)の団体戦に、県代表として男子は天城が2年連続、女子は青陵が11年ぶりに出場する。生徒たちは将棋のまち・倉敷の誇りを胸に、「盤上の甲子園」に挑む。(角南邦彦)

男子・天城2年連続 一局を大切に

 天城は河端佑一郎さん(16)と篠原俊輔さん(16)、越智龍之介さん(16)の3人で臨む。
 いずれも2年生で、併設の天城中学校出身。競い、励まし合って5年目になる。全部員9人の中でも気心の知れた間柄だ。
 河端さんと篠原さんは中学団体戦で全国制覇を経験した。しかし、高校生になって初めて迎えた昨夏の全国大会で上位進出が期待されながら、まさかの1次リーグ敗退。2人は「出てくるチームはどこも強豪。全国の壁は思った以上に厚かった」と振り返る。
 地力を養うことが必要と、普段から練習対局の一つ一つに集中し、終わってからの感想戦では遠慮せずに意見をぶつけ合う。
 今年は5月の県大会で優勝して全国大会出場を決めた。河端さんは「正直ほっとした。全国大会での借りは全国大会でしか返せないので」と打ち明ける。篠原さんは「団体戦では3局中2勝が必要。一人一人のレベルアップが不可欠」と意気込む。
 全国大会が初めての越智さんは「小学生のころから強かった2人に、何とか追いつこうと頑張ってきた。ようやく一緒に大舞台に立てる」と喜ぶ。
 今年の目標は4強以上。3人は「目の前の一局を大切に、自分たちの将棋を指し切りたい」と闘志を燃やし、大会を心待ちにしている。  
◆   実験通し科学に触れる 興除小児童 天城高生が出前授業  
掲載日:2016年7月28日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞提供> 
 岡山市南区中畦の興除小学校で26日、天城高校(倉敷市藤戸町天城)理数科の生徒による出前授業があり、参加した1〜6年生30人が化学反応などを活用した実験を通して科学の楽しさに触れた。

 理数科の1年生有志10人が訪れ、児童たちは3種類の実験に挑んだ。「磁石を食べる不思議なスライム」と題した実験ではホウ砂水溶液と洗濯のり、水、砂鉄などをまぜ合わせてスライムを作製。磁石を近づけ、形を変化させて楽しんでいた。
 CD、風船などで作った「UFO」(未確認飛行物体)の模型が風船から出る空気で浮いたり、尿素を水に溶かすと熱を吸収する「吸熱反応」で冷却剤になったりする実験もあった。

 興除小3年山形遙人君(8)は「まぜるとスライムが少しずつ固まっていくのが面白かった」、天城高の佐藤海斗さん(16)は「これをきっかけに科学に興味を持ってくれたらうれしい」と話した。

  (高橋由大)  
 
◆   2016中国インターハイ 支える 高校生活動 
掲載日:2016年6月22日/紙面:山陽新聞朝刊

<山陽新聞提供>  
 「水球を始めたきっかけは?」。5月下旬、岡山市にある関西高のプールサイド。カメラやノートを手に、水球部員に熱心に質問する“高校生記者”4人の姿があった。倉敷市で8月に行われるインターハイの水球を盛り上げようと、オリジナル新聞を作っている天城高生徒会メンバーだ。

 全国大会常連の同高部員に競技の魅力、強さの秘訣(ひけつ)、地元インターハイに向けた抱負などを率直に尋ねる。“水中の格闘技”と呼ばれる競技だけに、水しぶきを上げながらの激しい接触プレーもカメラに収めた。3年星島流偉さん(18)は「初めて水球を見たけど選手の体つき、シュートスピードがすごい」と目を丸くした。

 手掛ける新聞のタイトルは「読んでみられぇ!インハイ新聞」(A3判、カラー)。1963年から半世紀以上続くインターハイ。高校生の立場で何か参加できないかと考えた末、手軽に読める新聞に着目した。昨年10月から準備を始め、倉敷市インターハイ実行委員会事務局などを訪れては取材を重ねた。

 11月に発行した第1号では「水球のまち倉敷」をメインテーマに、競技の詳しい解説、会場の児島マリンプールなどを紹介した。4月の第2号は「インターハイを支える高校生」が題材。県高校生活動推進委員へのインタビュー、競技別開会式の前に演技を披露する翠松高ダンス部員らの意気込みを特集した。いずれもイラストや写真を使い、各1千部印刷。校内をはじめ、市内の高校など22校、スポーツ施設や市役所などに市実行委を通じて配布してきた。

 市実行委などによると、読者からは「丁寧で分かりやすい」「高校生らしい」といった声が寄せられ、おおむね好評のよう。選手の励みにもなっており、関西高水球部の児島真世主将(17)は「同じ県内の高校生に関心を持ってもらえてうれしい。インターハイは必ず勝つ」と意気込む。

 最終回となるインハイ新聞第3号は7月に発行予定だ。取材に当たった2年赤堀涼太郎さん(16)は目を輝かせながら言う。「迫力あるスポーツ写真を使って、頑張っている選手たちの姿を多くの人に届けたい」

◆   高校生が選挙事務体験 期日前投票所で案内 
掲載日:2016年6月25日/紙面:山陽新聞朝刊
 
<山陽新聞提供>   
 「18歳選挙権」が導入された参院選(7月10日投票)の期日前投票所となっている倉敷市内の会場で24日、地元高校生を対象とした選挙事務体験が始まった。若者に選挙への関心を高めてもらおうと、市選管が4月の市長選に続いて企画。土日曜を除き28日まで、希望があった7校の生徒を受け入れる。 (安部晃将)

 初日は市役所と水島、玉島両支所の3会場で天城、古城池、玉島商の生徒が体験した。

 市役所では、天城高から尾上仁朗さん(16)と松本佳奈さん(16)=いずれも2年=が授業後の午後4時から1時間、市選管職員とともに投票所の入り口で有権者を案内。「入場券をお持ちですか」などと声を掛け、裏面の宣誓書に記入する氏名や生年月日などの必要事項について説明した。

 尾上さんは「選挙に対して抱いていた難しいイメージが ふっ しょく された。有権者になったら必ず投票に行こうと思う」。松本さんは「1票が持つ重みと責任を感じた。国や自治体の政策をニュースで日々チェックするなど政治にもっと関心を持ち、選挙権を得たときに備えたい」と話した。

 27、28日は市役所と児島支所で青陵、鷲羽、倉敷中央、翔南の生徒が同様に取り組む。

 県選管によると、参院選岡山選挙区で倉敷市の18、19歳有権者は21日現在1万148人。


 
 
◆   岡山県高校総体 井上(天城)県高校新 女子200背 宿敵かわし初の栄冠 
掲載日:2016年6月19日/紙面:山陽新聞朝刊
 
<山陽新聞提供>
 第55回岡山県高校総体(県高体連、山陽新聞社主催)は18日、倉敷市などで水泳とバスケットボールが行われ、水泳の女子200メートル背泳ぎは井上歩美(天城)が2分18秒39の県高校新で2年生優勝した。男子400メートル個人メドレーは景山将司(岡山工)が4分36秒42の大会新で2連覇。女子200メートルバタフライは太田涼華(就実)が2分26秒29で3年連続で制した。

宿敵かわし初の栄冠

 電光掲示板で2分18秒39のタイムを確認すると、涙がこみ上げてきた。2位までが県高校新を記録した女子200メートル背泳ぎは、井上がタッチの差で初の栄冠。「絶対に負けたくなかった。最後は気持ちだけ」。興奮冷めやらぬ表情で振り返った。

 3連覇を狙った隣の大森と事実上のマッチレース。50メートルのターン以降は一進一退の攻防に。会場の声援もひときわ大きくなったラスト50メートルからは「一気にギアを上げた」。懸命のスパートで食らいつくライバルを0秒05の僅差でかわし、昨年準優勝の悔しさを晴らした。11年ぶりの県高校新に加え、自己ベストも2秒以上更新した。

 連島中時代に県中学新もマークしたが、全国的には無名。高校入学後はタイムが伸び悩み、苦悩の時期もあったが、決して下を向かなかった。今春からはキック力の強化に加え、ストロークを大きくするなどフォームも改良。この日の快泳につなげた。

 インターハイの出場経験はない。「終盤の粘りを磨き、さらにタイムを伸ばしたい」。16歳は自身初の大舞台へたどり着くため、成長の歩みを止めない。 (森川進豪)


◆   岡山・吉備路文学館 洋画家斎藤真一(倉敷出身)展
掲載日:2016年6月2日/紙面:山陽新聞朝刊
 
<山陽新聞提供>
 

目が不自由な女性旅芸人「 瞽女 ごぜ 」の絵で知られる倉敷市出身の洋画家斎藤真一(1922〜94年)は、エッセーや小説、日記などで、人々の心に響く文章を残した。吉備路文学館(岡山市北区南方)で開催中の特別展は約150点の資料が並び、斎藤の文筆家としての足跡をたどりながら、消えゆく日本文化の面影を求め続けた画家の内面を知ることができる。(土井一義)

 斎藤は倉敷市児島味野生まれ。旧制県立天城中から東京美術学校(現東京芸術大)に進み、学徒出陣を経て卒業。味野中、天城高で教壇に立ったが、ほどなく静岡県伊東高に移り、以後は関東に居を構えた。

 故郷で過ごしたのは20年余。72歳で閉じた生涯の3分の1にも満たないが、展示されたエッセーの直筆原稿や、日記、メモの引用パネルなどから浮かび上がるのは望郷の念だ。4月、同館でトークショーを行った長男裕重さん(64)=東京=が「生涯、故郷のことは頭から離れなかったようだ」と話すように、斎藤は生まれ育った地の思い出を度々エッセーにつづった。

 直筆原稿の「瀬戸大橋に想う」は、本州と母が出身の四国とを結ぶ橋が開通(88年4月)する2カ月前に書かれた。<「ああ、これでやっと父の国と母の国の夢のかけ橋が出来たのだ」と感無量であった>と、故郷を離れ50年近く過ぎ、なお衰えない思いを記述する。

 絶筆とされる「私の街角」も、登場するのは味野のことだ。<私は犬になりたい>との意表を突く書き出しで始まる文章は<犬と同じくらい目線が低かった少年時代>のことが描かれる。狭苦しい通り、人力車夫の又さん、初めてできた映画館…。離れて久しい町の様子が生き生きと描写される。

 
◆  全国高校将棋県予選始まる 天城(男子A)2連覇 
掲載日:2016年5月5日/紙面:山陽新聞朝刊
 
<山陽新聞提供>
 第46回県高校将棋選手権大会を兼ねた第52回全国高校将棋選手権大会県予選会(県高校文化連盟、県高校将棋連盟、山陽新聞社主催)が4日、岡山市北区柳町の山陽新聞社で始まった。男子団体A組は天城が2年連続で優勝、女子個人は難波遥香さん(芳泉3年)が3連覇を飾った。

男女計86人が出場し、男子団体と女子個人を行った。棋力の高い11チームで争った男子団体A組は、決勝で天城A(河端佑一郎、篠原俊輔、越智龍之介さん)が青陵Aを2―1で下した。17チーム出場の同B組は、大安寺B(西田、沖永、藤土さん)が制した。

 
◆  岡山済生会総合病院救急センター 藤原俊文センター長 多様な傷病 的確に初期対応  
掲載日:2016年3月21日/紙面:山陽新聞朝刊
  藤原俊文(ふじわらとしふみ)先生は本校の昭和49年卒業生です。
 
<山陽新聞提供>
「ピッ、ピッ、ピッ」。心電図モニター音が響く。岡山済生会総合病院の救急センター。受け入れる患者は年間2万人以上。うち救急搬送は約4千人。軽症者から、命に別状こそないが手術と入院が必要な患者、心不全や急性心筋梗塞、消化管出血、脳卒中、敗血症などの重篤な患者まで、傷病はさまざまだ。
 「心臓のことしか分からない、脳の治療しかできないといった言い訳は救急医には通用しない」
臓器別、疾患部位別に医療の専門分化が進む中、救急医には、あらゆる症例に対して的確なトリアージ(治療の優先順位付け)と初期治療をし、必要に応じて専門医への橋渡しをするジェネラリストとしての能力が求められる。「救急は医の原点」といわれるゆえんだ。
救急医の使命であるトリアージと初期治療はまさに分刻みだ。 ・ ・ ・ ・    つづきはこちらからご覧ください。


 
 
◆  NZ「障がい者親善大使」美観地区周辺を散策 案内役 天城高生と楽しむ 
掲載日:2016年4月13日/紙面:山陽新聞朝刊


 
<山陽新聞提供>
 
◆  文筆家の功績に光 洋画家・斎藤真一特別展 
掲載日:2016年3月31日/紙面:山陽新聞朝刊
斎藤真一氏は、本校のOBであり、教員としても本校に勤務されており、岡山県を代表する洋画家のおひとりです。
< 平成26年3月に開催された没後20年の展覧会の模様はこちらからご覧ください。

 
【岡山県学校文化関係表彰式】の関連情報はこちらからご覧ください。

<山陽新聞提供>

  目が不自由な女性旅芸人「 瞽女 ごぜ 」を描いた倉敷市出身の洋画家斎藤真一(1922〜94年)=写真=は、エッセーや小説などの文章でも才能を発揮した。その文筆家としての足跡にスポットを当てた特別展が、4月8日から岡山市北区南方の吉備路文学館で開かれる。画業と文筆に向き合う姿勢を書き留めた手帳など貴重な資料が、遺族の協力を得て初公開される。(土井一義)

 斎藤は倉敷市児島味野生まれ。東京美術学校(現東京芸術大)を卒業して味野中、天城高などで教壇に立った後、59年に渡仏。帰国後に東北地方で瞽女と出会い、その姿や心情を描いた絵画で高い評価を受けた。画業と並行し、エッセー集「瞽女=盲目の旅芸人」で73年、第21回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。後に映画化された小説「絵草紙 吉原炎上」を85年に発表するなど、文学の分野でも優れた作品を残している。

 各地で絵画展が開かれる中、知られざる文筆家としての功績に光を当てようと同文学館が特別展を企画。遺品を管理する長男裕重氏=東京=の所有品を中心に、約150点を展示する。

 初公開される手帳には、創作活動に対する考え方を「線描と文学は大地でつながっているのだ。(中略)絵かきが文章を書くのは、大地の土に水をかけているようなもので…」などと、自らに言い聞かせるように記す。このほか、故郷や両親への思いをつづったエッセー「瀬戸大橋に想う」の肉筆原稿、アイデアをメモしたスケッチブックなどが並ぶ。

 同館の奥富紀子主任学芸員は「斎藤は失われつつある日本文化への郷愁を、文章でも表現し続けた。画家とは別の一面を感じてほしい」と話している。

 7月3日まで。4月23日午後1時半から、裕重氏が「父・斎藤真一を語る」と題し講演する。事前に電話予約が必要。問い合わせは同文学館(086―223―7411)。


 
◆  文化で優秀成績 9人7団体表彰
掲載日:2016年2月16日/紙面:山陽新聞朝刊
 
<山陽新聞提供>

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県教委は15日、文化関係の全国大会で優秀な成績を収めた中学・高校生をたたえる2015年度の「県学校文化関係表彰式」を県庁で行い、9人7団体に表彰状を贈った=写真。
23人が出席。竹井千庫教育長が表彰状と記念の盾を手渡し、「日頃の努力の結果。これを糧としてさらに大きく育ってほしい」と激励した。出席者は活動を発表した。

 【個人】高木優(明誠学院高書道部2年)山本英季(同3年)那須彩乃(同)北川舞(芳泉高放送文化部3年)難波遥香(同高将棋部2年)北濱駿太(天城高サイエンス部2年新田啓(朝日高文学部1年)木村元紀(同高物理部3年)三宅一生(笠岡工業高電気情報科3年)

 【団体】学芸館高吹奏楽部、就実高吹奏楽部、岡山南高商業クラブ、清心女子高生命科学コース時間生物学グループ、城東高ESS、岡山市立竜操中放送部、同市立芳田中放送部 (水嶼佑香) 


◆  第58回日本学生科学賞 入選3等 県立倉敷天城高・天城流体班
掲載日:2016年2月12日/紙面:読売新聞朝刊
理数科3年次生が平成27年度に読売新聞社主催の「日本学生科学賞」に出品した作品のうち,「軽い2物体の奇妙な落下運動」で「天城流体班」が「入選3等」となりました。このグループは,軽いコーン状の2物体を同じ高さから落下させると,互いに近づいたり遠ざかったりを繰り返しながら落下していくことを確認しました。この運動をビデオに撮って解析し,ベルヌーイの定理を用いて考察を行いました。

 


<読売新聞提供>


 
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◆  体育祭などの看板コンテスト 天城高(倉敷)が全国最優秀  
掲載日:2016年1月15日/紙面:山陽新聞 朝刊
 

<山陽新聞提供>


 体育祭などのために制作したディスプレーや看板の出来栄えを競う「TURNER EVENT AWARD」高校の部で、天城高(倉敷市藤戸町天城)生徒のカラフルな色使いの作品が最高の最優秀賞に輝いた。(大江恵里奈)

 作品は縦3・6メートル、横9メートルの布に、クジラ、シカ、クマなどの動物を描いた。水色、オレンジ、えんじといった色とりどりの絵の具を使って表現しているのが特徴。動物の体にはハートや水玉の模様もあしらった。

 昨年9月にあった文化祭と体育祭に合わせ、1〜3年生による縦割り班のうちDブロックの中の25人が制作。「目立つ」「おしゃれ」といった理由でイラストレーターの作品を選び、デザインを考えた。A4判の下絵をプロジェクターで布に投影して下書きし、着色。夏休みに約10日間で仕上げた。

 3年内田健太君(17)は「Dブロックを応援するため、遠くから見ても際立つ作品となるように心掛けた」と振り返る。

 イベントは大阪市の絵の具製造販売会社が主催し、高校の部には昨年、全国から写真で約70点の応募があった。同社社員が審査し、天城高の作品は色の鮮やかさなどが評価されたという。

 3年星島貴志君(18)は「完成した作品を見たとき、感動した。受賞はみんなの心を一つにした結果なのでうれしい」と話している。

 天城高が最優秀賞を受賞したのは3回目。


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◆  総体 新聞で盛り上げ 
掲載日:2016年1月15日/紙面:読売新聞朝刊
 

<読売新聞提供>


 
 
◆  オピニオン  吉備人 きびと 出版 山川隆之代表取締役 地方文化を支える地方出版 
掲載日:2015年12月6日/紙面:山陽新聞朝刊
本校のOBである吉備人出版の 山川隆之氏の紹介です。

<山陽新聞社提供> 
 
「出版不況」と叫ばれて久しい。全国の出版社数は1997年頃をピークに減少が続き、雑誌と書籍の合計販売部数も右肩下がりだ。地方出版の状況も厳しいが、個人や数人で営む「ひとり出版社」が活発に活動したり、読書家や古書店、版元が段ボール一箱分の本を持ち寄る「一箱古本市」がにぎわうなど、新しい動きも芽生えつつある。岡山に根を張り、20年間地域の本を出版してきた吉備人出版(岡山市北区丸の内)の山川隆之代表取締役(60)に、地方出版の現状や地方文化を支える役割について尋ねた。(池本正人)

 ―本が売れなくなる時期にあえて出版社を設立した。どんな思いを持って本を出し続けてきたのか。

 情報を追いかける仕事をしていたのに、友人が岡山を訪ねてきて後楽園を案内しても、歴史や特徴をほとんど語れない自分がいた。学術的な本はあっても、なかなか面白い地域の本は見つからない。自分が読みたくなるような本をつくりたかった。1年目は2冊だけだったが、近年は年間30〜40冊出している。

 戦後間もなくと1970年代の2度、地方出版ブームがあった。しかし、平成の大合併が進み、本づくりを支えてきたコミュニティー自体が崩壊しつつある。地方出版はこれから衰退していくだろうと言われている。確かに今までのような本づくりならばそうかもしれない。だが、私たちのスタンスは少し異なる。

 従来は郷土史や民俗学をベースにした学術・教養的な本づくりが主流だったが、私たちはもっと市民に寄り添い、協働、共感、共有をキーワードに掲げている。地域に住む人たちの等身大の本づくりが在り方だと思っている。

 ―地方を拠点にする「ひとり出版社」も注目されている。

 机と電話とパソコンがあれば、明日からでも出版社を始めることができる。弊社は従業員5人だが、1人や2、3人で年間数点出している出版社が増えてきた。私たちが創業した頃、地方の本はデザイン的にも洗練されていなかったが、今は技術的には東京の出版社と遜色ない本づくりが可能。必ずしも出版業界で編集経験のある人が独立して始めるわけではなく、素人でも参入しやすいのかもしれない。

 出版だけで生計を立てるのは難しいと思うが、例えば南方新社(鹿児島市)は本づくりとともに農園を持ち、自然農法を実践している。今日は稲刈りだから事務所にいません―でもいいのではないか。そういう形の出版社が少しずつ出てきていると思う。

 ―本を読みたいと思っても、身近に1軒も書店がない地域が増えている。

 実感として町の書店が減っている。10月に真庭市勝山地区で開かれた「かつやま『本とまち』プロジェクト」のトークイベントに招かれ、話し合ってきたが、旧勝山町は8千人弱の人口でまとまりのある町なのに1軒も書店がない。まちづくりに取り組む人たちも、ぜひ書店が欲しいと望んでいる。

 小さな書店兼版元みたいなところがあればいいんじゃないかと話をした。店先には本が並んでいて奥に編集室がある。例えば地元の写真好きな人が写真集をつくりたいと思ったら相談に乗る。行政や団体の記念誌などもつくる。自家製パンを焼いて店先で売るようなイメージで。勝山くらいの町なら、食べていけるだけのマーケットはあるのではないか。その店があることで、地域の歴史を記録したり、情報発信を本という形に残すことができる。

 ―「一箱古本市」などで読者と直接触れ合う試みも広がっている。

 出版社が読者と直接話す機会は意外と少ない。私たちは岡山市・表町商店街のオランダフェスティバルに段ボール箱に詰めた古本を出したことがあり、初めて声をかけてくれたお客さんといろんな話ができた。それをきっかけに「本づくりはまちづくり」というキャッチフレーズを考えた。

 最近は年2回「ブックスバー」というイベントを企画し、毎回テーマを決めてお薦めの本を持ち寄っている。「ブックスジョッキー」が登場し、お客さんも順番にDJのように本を紹介し合っている。経験を通じ、私たちは地域の中で本をつくっているということをより強く意識するようになった。

 ―ネットに情報があふれている現代でも、本によって後世に残っていく地方文化もある。今後、どんな本をつくっていくのか。

 昔は地位や権威のある人でないと本という形に残すことはできなかったが、市民一人一人が発信し、著者になる可能性を持つ時代になった。同時代に生きる人たちが書いたり、調べたり、つくったりしたものを記録し、残しておくことが未来につながる。

 弊社の20周年を記念して公募出版した作品は、服飾デザイナーの女性がフェイスブックにつづっていた文章と洋服の写真を元にしたフォトエッセー。本をつくりたいという人たちの思いに寄り添い、力になりますよと言える出版社であり続けたい。

 やまかわ・たかゆき 1955年岡山市生まれ。倉敷天城高校、三重大農学部卒。伊勢新聞記者、備北民報出版部、リビングおかやま編集長を経て95年に吉備人出版(株式会社吉備人)を設立。「岡山人じゃが」「愛だ!上山棚田団」など、20年間で約550点の書籍を出版した。福武文化賞奨励賞、岡山市文化奨励賞(学術部門)を受賞。

ズーム

 出版社と書店の現状 「出版年鑑」によると、今年3月現在の全国の出版社は3534社。東京都に2702社(76・5%)が集中し、岡山県は14社。全国で従業員千人を超えるのは27社だけで、10人以下の小規模社が半分以上の1849社を占める。2000年には全国4391社あったが05年に4229社、10年には3817社と減少が続いている。全国の小売書店は4140店(昨年10月現在)。岡山県書店商業組合によると、県内の加盟店は72店(今年4月現在)で、06年には110店あったが10年に88店になり、減少が続いている。平成の大合併前の78市町村単位で見ると、山間部を中心に1軒も書店がない空白地域が拡大している。  


 
◆    独自新聞で盛り上げるぞ 16年全国総体 天城高生 倉敷で水球 実行委事務局を取材
掲載日:2015年10月31日/紙面:山陽新聞朝刊
 
<山陽新聞社提供> 

  倉敷市で2016年8月17〜20日に予定されている全国高校総体(インターハイ)水球競技の開催に向け、独自の新聞発行を計画している天城高校(倉敷市藤戸町天城)の生徒が30日、市役所で市実行委員会事務局を取材した。

 生徒会執行部の1、2年生計5人が事務局を訪問。「開催のPRをどう進めますか」「水球競技の魅力は」などと尋ねた。
 事務局職員は、JR児島駅前や会場の児島マリンプールへの横断幕掲示などで周知するとし「高校生による新聞で水球をアピールすることが一番の広報活動。いい新聞ができるよう協力したい」と話した。

 タイトルは「読んでみられぇインハイ新聞」。11月中に初回を発行し、大会後を含めて3、4回、各1500部程度発行する予定。校内のほか、市実行委を通して市内の高校全23校に配る。

 生徒会長の2年星島流偉君(17)は「新聞を通して地元開催のインターハイを盛り上げていきたい」と話している。

 水球競技は全国20チームが出場し、選手・監督約300人が参加する予定。(萩原聡)


 

◆    視覚障害者支援 ももたろうパートナーズ ゴールまで安全に伴走
掲載日:2015年10月28日/紙面:山陽新聞朝刊
 
<山陽新聞社提供>
おかやまマラソンには、視聴覚や知的の障害者ら一人で走ることが難しいランナー45人がエントリーしている。彼らと“二人三脚”でレースに臨むのが伴走ボランティアだ。

 県内の視覚障害者と伴走者でつくるランニングクラブ「ももたろうパートナーズ」。京都市のランニングクラブで視覚障害者を支援していた貝畑和子さん(62)=倉敷市倉敷ハイツ=が2006年、県出身のメンバーから「岡山でもできないか」と相談を受けて結成した。現在はランナー約40人と伴走者約100人が所属、国内外の大会に出場している。

 「全員がゴールという同じ夢に向かって一丸になれるのがマラソン。障害の有無にかかわらず、みんなが楽しめる」と貝畑さん。今回はフルマラソンに5組、ファンラン(4・5キロ)に3組が出場予定で、週1、2回、県総合グラウンドなどで走り込んでいる。

 2人一組となり、手には長さ80センチほどの手作りのロープ。声とロープを引っ張る強弱でランナーの意思をくみ取り、伴走者の思いを伝える。コースの起伏、曲がる方向、人混みの有無…。時には沿道の花や紅葉といった風景も届ける。

 伴走者の会社員田中義之さん(43)=岡山市中区竹田=は「情報を素早く伝え、安全に楽しめるよう全力で支える」と意気込む。
 

天城weekly<10月26日>夢を追いかけて地球を走る

全校生徒を対象に人権教育講演会が行われました。講師にウルトラマラソンの女王 貝畑和子さんをお招き
して、「夢を追いかけて地球を走る」の演題でお話していただきました。貝畑さんは家族の病死や自らの
大腸がんを「走ること」で乗り越え、克服され、現在は現役のウルトラマラソンのランナーとして世界的
に活躍されています。また視覚障がい者の「走りたい」気持ちに寄り添う伴走ボランティア「ももたろう
パートナーズ」
の活動で、走ることや生きることの勇気を発信され続けておられます。講演後は生徒達
からの技術や、モチベーションなどの質問にもていねいに答えていただきました。人権が尊重され、勇気
と生きがいを持って生きられる社会について強いメッセージをいただきました。


◆    橘流・永井さん(天城高)が雅号取得 剣詩舞の魅力広めたい 表現評価され試験合格
掲載日:2015年10月25日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞社提供>
 天城高校1年永井桃恵さん(15)=岡山市南区藤田=が、扇や刀を手に舞う剣詩舞の橘流(本部・同市北区平田)の雅号を得て「名取」になった。高校生での名取は珍しいといい、「将来は指導者として剣詩舞の魅力を多くの人に伝えたい」と意気込んでいる。

 名取は本格的な指導者になるための登竜門とされる。永井さんは4月に開かれた橘流のコンクールで扇を使う「詩舞」に出場。「詩の内容を心で表現できている」と宗家の橘 篁龍 こうりゅう 師匠らに評価され、雅号を取得するための筆記試験の受験資格を獲得。8月に試験を受けて合格した。

 雅号は「 彬鈴 はんれい 」。永井さんが指導を仰ぐ白神節子講師の雅号「 篁彬 こうはん 」から1文字をもらい、「鈴」の字は「音色を振りまく“鈴”のような子」と橘師匠が選んだ。これまで約300種類の詩吟の中から選んで演舞してきたが、今後は約500種類ある橘流の全ての詩吟を披露できる。

 永井さんが剣詩舞を始めたのは、小学1年生のときに友達から誘われたのがきっかけ。4月に子ども教室に入り、白神講師や先輩たちの舞う姿を見て「かっこいい」と魅了され、翌年の1月になって正式に入門した。

 練習は週に1回。白神講師の道場に通って1時間ほど取り組む。「学校では硬式テニス部に入っているため時間がとても貴重」と、注意されたことは全てノートに書き込み、自宅での自主練習の際などに読み返す。

 25日は名取になって初めて、大阪府で開かれる全国大会に出場する。永井さんは「『彬鈴』の名に恥じない舞を披露し、これまでお世話になった人たちに恩返しをしたい」と意欲を燃やしている。

    (黒瀬耕平)

 

◆   ちまた ヤング 「職場で働く父は立派に見えた」 藤原大燿 高2(倉敷市)
掲載日:2015年10月24日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞社提供>
 
ちまた ヤング 「職場で働く父は立派に見えた」 藤原大燿 高2(倉敷市)

先日私は、部活動の帰りに、父親が勤務しているラーメン店を訪れました。

 父親はスープを作る 厨房 ちゅうぼう にいるので、そこでラーメンを食べました。私がラーメンを食べている傍ら、父親は、仕事仲間とともにスープを作ったり、材料を仕込んだりと、いろいろなことをしていました。

 職場で働く父親は楽しそうで、そして立派に見えました。普段、家ではそんなそぶりを見せない父親が、職場でこんなにも活躍しているのかと、初めて知りました。

 実際に親が働いている姿を見て、親がどれくらい苦労して、生計を立てているのかということも分かりました。

 父親は立派な業績はなく平凡かもしれません。しかし平凡だからこそ、私はこのような経験ができ、立派に感じることができるのです。父親のような人生もよい、と思います。  



◆   全国物理コンテスト 天城高の北濱君が銅賞 来春、日本代表選考挑む
掲載日:2015年9月6日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞社提供>
中高生らによる物理の全国コンテスト「物理チャレンジ2015」で、天城高校2年北濱駿太君(16)と朝日高校3年木村元紀君(17)が銅賞、天城高校2年末長祥一君(16)が優良賞を受賞した。来夏にスイスなどで開かれる国際物理オリンピックの予選を兼ねており、北濱君は来年3月に東京である日本代表選考に挑む。

 コンテストには1945人が参加。筆記と実験リポートによる1次選考を通過した98人が、8月下旬に茨城県つくば市で行われた2次選考に臨んだ。2次は3泊4日の合宿形式で、筆記の理論問題と装置を使った実験課題に5時間ずつ挑戦。金賞6人と銀、銅、優良の各賞12人ずつが決まった。

 3人は3日、県教委の竹井千庫教育長を訪ね、受賞を報告。昨年は優良賞だった北濱君は「今年こそメダルを取りたいと思っていたので、成果が出てうれしい」。末長君は「うれしさもあるが、実験よりも理論問題が苦手だと実感したので、来年に向け頑張りたい」と話していた。

 コンテストはNPO法人物理オリンピック日本委員会の主催で11回目。 (水嶼佑香)


 

◆   全国高校将棋選手権 倉敷の誇り懸け活躍を 男子団体 天城 競い合い頂点目指す
掲載日:2015年7月26日/紙面:山陽新聞朝刊
 
<山陽新聞社提供>
 28、29日に滋賀県米原市で開かれる第51回全国高校将棋選手権大会(日本将棋連盟など主催)に、倉敷市から男子団体の天城、同個人の青陵3年角田裕哉君(18)が県代表として駒を進めた。将棋のまち・倉敷の誇りを懸け、“盤上の甲子園”での活躍を期している。(角南邦彦)

男子団体 天城 競い合い頂点目指す

 天城は21年ぶりに県大会を制し、代表の座をつかんだ。3年三宅大和君(17)、ともに1年の河端佑一郎君(15)と篠原俊輔君(15)。3人は小学生のころから共に腕を磨いてきたライバル。競い合いながら全国でも頂点を目指す。

 天城の囲碁将棋部は3年生1人、1年生7人の計8人。三宅君は2年生のときにたった1人で部を守ってきた。昨年は個人戦のみの出場。今年は待望の後輩を迎え「やっと人数がそろい、団体戦に出られたことがうれしかった」と話す。

 団体戦は3人がそれぞれ対局し、2勝したチームが勝ち上がる。天城の3人は、地域の腕自慢の子どもが集う倉敷市大山名人記念館の将棋教室で出会い、3年前には天城中でもチームを組んだ。将棋の実力も人柄も互いに熟知し、認め合う仲。接戦になれば絆の強さも武器になる。5月の県大会では全国行きを懸けた決勝で、前回覇者の青陵に競り勝った。

 普段の部活動では練習対局を終えた後、勝負どころの検討に時間を割く。河端君は「1手ごとの意味をしっかり追究することで、部員みんなの底上げにつながる」と説明する。

 全国大会は都道府県予選を制した強豪がそろう。篠原君は「自分たちの将棋を指せば、どんな相手でもいい勝負に持ち込めるはず。優勝を狙いたい」と意気込む。



◆   卵割れず「うれしいな」 興除小で天城高生指導 児童が実験挑戦
掲載日:2015年7月30日/紙面:山陽新聞朝刊
 
<山陽新聞社提供>
興除小学校(岡山市南区中畦)で28日、1〜6年生30人が、高所から落としても割れないように生卵への衝撃を抑える理科の実験に挑戦した。

 児童らは、先生を務めた天城高校(倉敷市藤戸町天城)理数科1年生7人のアドバイスを聞きながら、割れても飛び散らないようにラップに包んだ卵を使い、紙でくるんだり、紙で作った箱に入れたりと工夫を凝らした。

 紙をうまく利用してパラシュートになるようにしたものもあり、いすの上に乗って卵を落とし、割れていないのを確認すると大きな歓声が上がっていた。

 このほか、洗濯のりや台所用洗剤で割れにくいシャボン玉を作る実験にも取り組んだ。

 同小2年大森琉維君(7)は「高校生のお兄さんたちが手伝ってくれたおかげで卵が割れず、うれしかった。理科が好きになった」と話していた。

 両校の交流は2006年から毎年行われている。(黒瀬耕平)



◆   小まめに水分補給を 天城中・高講座 熱中症予防テーマ
掲載日:2015年7月2日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞社提供>


 熱中症予防をテーマにした講座が6月29日、倉敷市藤戸町天城の天城中・高であり、大塚製薬岡山出張所(岡山市北区下中野)の山口啓幸さん(48)が、小まめな水分補給や暑さの中で無理をしない生活の徹底を呼び掛けた。

 山口さんは熱中症の原因について「大量の汗をかいて体内の水分や塩分が極度に不足したり、高温多湿で発汗が妨げられ、体に熱をため込んで陥る場合がある」と説明。症状が悪化すると死に至るケースもあるとし「スポーツドリンクなど適度な塩分、糖質を含んだ飲料水を十分摂取するとともに、日々の気候や体調に注意し、無理な運動は絶対に避けて」と述べた。

 生徒約1100人が聴講。野球部に所属する高校3年吉野健人君(17)は「県大会に向けた練習が続いている。チーム全体で体調管理に気を付けたい」と話した。(安部晃将)

◆   清掃や小学生と交流 天城高 全校生徒が奉仕活動
掲載日:2015年6月14日/紙面:山陽新聞朝刊
 
<山陽新聞社提供>


倉敷市藤戸町天城、天城高校の全校生徒(720人)が校内外で奉仕活動をする「天城ボランティア祭」が12日行われ、清掃や小学生との交流などに励んだ。

 1年生は6カ所に分かれ、源平藤戸合戦ゆかりの藤戸寺などを清掃。県内2番目に古い教会堂・日本キリスト教団天城教会では、約40人が田中寿明牧師から建物の歴史を聞き、1時間ほど周辺の草取りをした。松下天風君(15)は「きれいになって達成感がある。地域の歴史も知ることができ、勉強になった」と話していた。

 2、3年生は近くの小学生らを招いて校内でダンスを楽しんだり、老人保健施設に出向いて入所者に合唱を披露したりした。

 ボランティア祭は、県教委が県立高校に義務付けた社会貢献活動として2013年度から年2回行っている。

 (大江恵里奈)
 
 

◆   岡山県高校総体 星島(天城)3連覇 水泳男子50自大会新 呼吸減らし後半爆発
掲載日:2015年6月28日/紙面:山陽新聞朝刊
 
<山陽新聞社提供>
第54回岡山県高校総体(県高体連、山陽新聞社など主催)は27日、倉敷市屋内水泳センターで水泳が始まり、男女計17種目の決勝があった。男子50メートル自由形は星島貴志(天城)が24秒40の大会新で3連覇を達成。同1500メートル自由形の熊代大志(関西)は16分20秒22の大会新で初の栄冠を獲得した。

 呼吸減らし後半爆発

 3連覇は譲れなかった。男子50メートル自由形で激戦を制した星島は、24秒40の大会新を樹立し、1年ぶりに自己記録も更新。中国大会、そしてインターハイに向けて弾みをつけるため「この大会に懸けていた」という思惑通りのフィニッシュだ。
 
 ライバルの存在が大きい。同じクラブ所属の前野(光南)がこの1年でめきめきと伸び、「どこか満足していた」というスプリンターの魂に火が付いた。この日は出だしで前野に後れを取ったが「後半勝負になれば勝てる」。2度だった呼吸を1度に減らしたことで生まれた爆発力を見せつけ、30メートル付近で前野をかわすと0秒39のリードを奪ってゴールした。

 高校の先輩の三木が2003年につくった男子最古の大会記録を0秒11更新したが、決して満足しない。後半のスピードをさらに磨き「23秒台を出す」。昨年の全国JOCジュニアオリンピックカップ春季大会で8位入賞した期待の17歳が目指すのは、インターハイ決勝の舞台だ。

 (松山慎二)
 

◆  全国高校将棋県予選始まる 天城(男子A)21年ぶりV 
掲載日:2015年5月6日/紙面:山陽新聞朝刊


<山陽新聞社提供>
 
第45回県高校将棋選手権大会を兼ねた第51回全国高校将棋選手権大会県予選会(県高校文化連盟、県高校将棋連盟、山陽新聞社主催)が5日、岡山市北区柳町の山陽新聞社で始まった。男子団体A組は天城が21年ぶりに優勝、女子個人は難波遥香さん(芳泉2年)が連覇を飾った。

 初日は男女計119人が出場し、男子団体と女子個人を行った。棋力が高い13チームで争った男子団体A組は、決勝で天城A(河端佑一郎、篠原俊輔、三宅大和君)が青陵Aに2―1で競り勝った。26チーム出場の同B組は、白陵C(小野、阿部、〓中)が制した。

 女子個人は4人で争われ、決勝は難波さんが中川実紅さん(岡山龍谷2年)を破った。女子団体は出場チームがなかった。

 男子団体A組の天城、女子個人の難波さんと中川さんは7月28、29日に滋賀県米原市で開かれる全国大会に出場する。
 
 
◆  2015そうじゃ吉備路マラソン上位成績
掲載日:2015年2月23日/紙面:山陽新聞朝刊

 


<山陽新聞社提供>
2015そうじゃ吉備路マラソン上位成績

■ハーフマラソン男子C(高1〜34歳)
  63位 <完走者901人中>   
       藤本 凌世 (1年)      (岡 山・倉敷天城高校陸上競技部)    1:29:10

■5キロ女子B(中1〜39歳)
  18位 <完走者530人中>
       森川  詠理 (1年)       (岡 山・倉敷天城高校陸上競技部)      21:59
  45位 <完走者530人中>
       藤原麻友香 (1年)        (岡 山・倉敷天城高校剣道部)        25:08

 上記以外にも、多くの本校陸上競技部生徒をはじめ先生の参加もあり、自己記録更新に挑戦しました。

  記録の詳細はこちら(総社市のHP)からご覧ください。
 


 
 
◆  きもの世界一目指す 天城高2年黒石君 4月大会出場 着付け技術、美しさ競う
掲載日:2015年1月24日/紙面:山陽新聞朝刊
 
<山陽新聞社提供>
市内在住の天城高2年黒石悠太君(17)が、和服の着付け技術や着こなしの美しさを競う「全日本きもの装いコンテスト世界大会」(4月・東京)に出場する。大舞台に上がるのは2回目で前回は4位だったが、「強豪との戦いを制し、世界一を目指す」と意気込んでいる。 (正本和臣)

 世界大会は全日本きものコンサルタント協会(東京)が毎年開催しており、前年の出場者は参加できない。振り袖、外国人など7部門があり、全国5地区の予選を勝ち抜いた約150人が参加する。黒石君が出場する男性の部には15人がエントリーしており、羽織はかまなどを着るタイムや姿の美しさを競う。

 黒石君は2014年11月16日に徳島市で開かれた中四国大会の男性の部に出場。他の出場者を1分以上引き離す2分19秒で着付けを終えるという圧倒的な成績で世界切符を手にした。

 和装を学び始めたのは、荘内中3年生だった12年7月、課外授業で浴衣の着付けを受講したのがきっかけ。着心地が良く、気持ちも引き締まる和装の魅力に引き込まれ、講師だった太田好子さん(69)=滝=が荘内市民センターで開く講座に通うようになった。

 太田さんの勧めで、同年11月に高知市で開かれた中四国大会の男性の部に挑戦。最年少ながら3位に入賞し、13年の世界大会に出場した。高校進学後も、学業や部活動の傍ら、週1回の講座に通い、自宅でも着流しで過ごすなど和装の感覚を養っている。

 世界大会に向け、タイムだけでなく襟や裾を美しく整える稽古にも力を入れており、太田さんは「稽古は一生懸命で、細かい課題も修正されてきた」と好成績を期待する。

 黒石君は「前回の世界大会は緊張から思うようにいかなかったが、今回は稽古の成果を出し切りたい」と話している。
 
◆  岡山県 文科省モデル事業 中高生にがん教育 体験者や医師講師 命の尊さ伝える
掲載日:2014年11月26日/紙面:山陽新聞朝刊
 
<山陽新聞社提供> 
 
岡山県は本年度から中学・高校でのがん教育に取り組んでいる。文部科学省のモデル事業で、病気の怖さを伝え、予防につながる生活習慣を身に付けさせることを主眼に、患者へのより良い接し方なども学んでもらう。がんに対する現実感の薄い若い世代にどう教えるか、講師を務めるがん体験者や医師は対応を模索している。(二羽俊次)

 「一時は余命8カ月と宣告されました」。10月29日、天城高校(倉敷市藤戸町天城)で、山邊裕子さん(63)=岡山市北区野田=が1年生240人に語りかけた。
山邊さんは2002年、急性骨髄性白血病になった。いったん回復したものの、06年に再発し、骨髄バンクでドナーが見つかり移植を受けた。再々発し、07年に 臍帯血 さいたいけつ 移植によって助かった。09年、血液がん患者でつくる「岡山造血細胞移植患者会きぼう」を立ち上げ、骨髄バンクドナー登録の啓発に取り組んでいる。
天城高ではそうした経緯を説明した上で、「ドナー、赤ちゃんとそのお母さんたちの善意に助けられ、生きています。見知らぬ人の命を考えることができる優しい人になってください」と訴えた。

予防に生活習慣

 がん教育の推進は、12年に閣議決定された「がん対策推進基本計画」に盛り込まれており、モデル事業は本年度、21道府県市の70校で実施。文科省は成果を見極めた上で、学習指導要領に盛り込むかどうか検討する。
県内の実施校は天城高、西大寺高、玉野・宇野中、倉敷東中の4校。両中学では、山邊さんのほか、岡山大病院血液・腫瘍内科の西森久和医師が講師を務める。西大寺高では保健体育の教員が授業をした。
がんは国民の2人に1人が 罹 り 患し、3人に1人は死に至る。日本人の死因のトップでもある。授業では、誰もががんになる可能性があること、飲酒や喫煙、食事といった生活習慣への配慮が予防につながること、発症しても検診で早期発見できれば十分に治せることを教える。何より強調するのは命の尊さだ。

高くない関心

 ただ、一般の中高生にとって、がんは縁遠い。「リスクを軽減するため、きちんとした食生活や運動を」と呼び掛けても、将来にわたる生活での実践に結びつけることは簡単ではない。
西森医師は「子どもたちに少しでも身近な問題と受け止めてもらうために、病気について父母らと必ず話し合ってもらうよう授業で呼び掛けている」と話す。
家族をがんで亡くしたり闘病中という生徒への配慮も求められる。県に先立ち、12年度から独自に市立中・高校でがんの出前授業をしている岡山市では、がんで家族を亡くした生徒から「話を聞くのがつらかった」との声が寄せられ、市は、希望しない生徒には退席を認めるようにした。
県は来年度以降も、文科省の事業を活用するなどしてがん教育を推進する考えだが、現状では学校側の関心は高くない。岡山市では、市内全校に協力を呼び掛けているが、実施は毎年2、3校にとどまる。
西森医師、山邊さんは「多くの学校ががんの授業をしてほしい。各校の先生とも連携し、互いにより良い教え方を身に付けたい」と話している。

【写真説明】がんの闘病体験と命の大切さを語る山邊さん=10月29日、倉敷市藤戸町天城、天城高校

 
◆  倉敷天城高校29回卒同窓会 =昭和52年卒業=
掲載日:2014年10月28日/紙面:山陽新聞朝刊
 
<山陽新聞社提供> 
倉敷天城高校29回卒同窓会 =昭和52年卒業=  ◇8月16日 ピュアリティまきび(岡山市)

 今回は41人の懐かしい顔ぶれが集い、楽しいひとときを過ごしました。特に、卒業写真と最近の写真を対比させた「ビフォーアフター」は大いに盛り上がりました。次回の還暦同窓会での再会を約束して閉会となりました。(奥山由美子) 

◆  天城中・高 武道場 90年の歴史 今も部活や授業の舞台
掲載日:2014年9月12日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞社提供> 
 生徒とともに約90年の歴史を刻んできた天城中・高の武道場

 倉敷市藤戸町天城の天城中学校・高校で、約90年の歴史を刻んだ武道場が生徒に親しまれながら使われ続けている。国の登録有形文化財にも指定されている味わい深い建物は、今も部活動や授業の舞台だ。

 1927年落成の武道場は、木造平屋約300平方メートル。切妻造りの玄関、入母屋の上に三角屋根を重ねた形の千鳥破風…。室内には欄間が施されるなど、随所に日本伝統の様式を取り入れた近代和風建築とされる。 修復を経て、2007年に国登録有形文化財となった。県教委は「洋風の学校建築が主流の時代。あえて“和の心”を伝えようとこだわったのだろう」と指摘する。

 現在も剣道・柔道場として日常的に使用。部活動の生徒たちは練習時に欠かさずぞうきんがけしたり、ほうきではいたりし、美しく保っている。 剣道部の中学2年秋山恵里さん(14)は「多くの先輩が練習に励んだ武道場に入ると気が引き締まる。後輩へも大切に引き継ぎたい」と話していた。

 (鳥越謙一)

◆  第60回岡山県児童生徒書道展 入賞おめでとう
掲載日:2014年8月26日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞社提供>
高校の部講評

◇仮名の部

 【評】鈴村夏乃さん(倉敷天城2年)=「児島切」を基調とした細字創作作品です。繊細で流麗な線質の特徴をよくとらえ、百人一首を表現しています。

 細字創作のためには、まず古筆を繰り返し臨書し、その上で和歌に合わせて原本から文字を集字する作業が必要です。一文字一文字古筆と対話しながら多くの時間を費やしてこの作品を完成させたことが見る側にも伝わってきます。

 6段による構成や美しい料紙の使用も効果的です。2年生での受賞であるので、「児島切」の持つ華麗さを中字・大字作品でも挑戦してほしいと思います。

 仮名文字の表現を通して、もっと多くの高校生に日本文化や歴史への理解を深めてほしいと願っています。

 (梶谷純子・倉敷商高教諭)

 
◆ 県児童生徒書道展高校の部最優秀  仮名 鈴村さん(天城) 
掲載日:2014年8月13日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞社提供>
第60回県児童生徒書道展(山陽新聞社主催、県教委共催)の高校の部の中央審査が12日、岡山市北区柳町の山陽新聞社であり、最優秀の山陽新聞社長賞に明誠学院高3年草加莉沙さん(漢字の部)と天城高2年鈴村夏乃さん(仮名の部)が選ばれた。

 昨年より11点多い532点(漢字417点、仮名115点)の応募があり、書家や高校の書道教諭ら21人が、文字と余白のバランス、墨色や線質の美しさなどをポイントに審査。推薦18点、特選55点、佳作133点、入選326点を決めた。

 額田桂崖審査委員長は「形式が整っている点は評価できるが、誤字が目立つのが残念だった」と評した。  
   
◆ 物理チャレンジ 岡山で開幕 中高生98人挑む 
掲載日:2014年8月20日/紙面:山陽新聞朝刊
 
<山陽新聞社提供>
全国の中学・高校生98人が挑戦する「物理チャレンジ」の開会式

 全国の中学・高校生が集う物理のコンテスト「物理チャレンジ2014」(NPO法人物理オリンピック日本委員会主催)が19日、県内で始まった。22日まで合宿形式で理論と実験の試験に挑み、成績を競う。

 全国1762人の応募者から予選を通過した98人(うち県内5人)が参加。岡山市内で開会式があり、共催する県の伊原木隆太知事が「隣にいるのはライバルではなく一生の仲間。滞在を楽しみ、活躍して」と激励した。

 参加者は県青少年教育センター閑谷学校(備前市)で20、21の両日、試験に臨む。大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県佐用町)の見学も予定している。最終日に結果を発表。優秀者は来年8月、インドで開かれる国際物理オリンピックの日本代表候補となる。

 天城高2年三宅大和君(16)は「できる限りの勉強をしてきた。上位を目指して頑張る」と話していた。

 物理チャレンジは2005年の世界物理年を記念し、岡山県で始まった。07年から茨城県と1年ごとに開催地を交代し、今年10回目。 (玉川貢広)


 
 
◆ 熱中症 倉敷各地で予防講座 水分、塩分の補給を 
掲載日:2014年7月9日/紙面:山陽新聞朝刊
 
<山陽新聞社提供>
 小暑(今年は7日)が過ぎ、暑さがだんだんと強くなるころになった。夏本番に向けて心掛けておきたいのが熱中症対策。倉敷市内では高齢者や中高生らを対象にした予防講座が各地で開かれ、講師たちが水分補給や適切な体調管理を呼び掛けた。

 倉敷市、早島町、浅口市金光町地区がエリアの倉敷市消防局は今季、既に29人を熱中症の疑いで搬送した(5月19日〜6月30日、速報値)。このうち男性が20人を占めるが、気になるのは高齢者の多さ。65歳以上は13人で、18歳以上65歳未満(12人)とほぼ同数だった。

 同市下津井の特別養護老人ホーム・しおかぜは6月下旬、下津井地区に住む一人暮らしの高齢者向けに夏の暑さを乗り切るための健康法を学ぶ教室を開いた。

 施設の看護師が、適度な塩分を含む経口補水液の利用を呼び掛け。管理栄養士は、夏に不足しがちなビタミンB1を摂取する食事をアドバイスした。中田真寿美さん(71)=同市下津井田之浦=は「塩分の補給をそれほど意識していなかったので、この夏は気を付けたい」と聞き入っていた。

 6月末には天城中・高校(同市藤戸町天城)で、熱中症予防指導員の資格を持つ大塚製薬岡山出張所の山口啓幸さんが講演。全生徒と教職員約1200人に訴えた。

 山口さんは、暑いときに無理な運動をしない▽急な暑さに気を付ける▽失った水と塩分は補給する▽通気性の良い服装で運動する▽自分の体調をきちんと知る―といったポイントを指導。野球部の3年藤原秀将君(17)は「のどが渇く前の水分補給を心掛けたい」と話していた。

 倉敷市消防局警防課は「熱中症はその日の体調や気温、湿度で誰でもなり得る。自分は大丈夫と過信せず、こまめな水分補給や冷房の適切な使用などで防いでほしい」としている。

 

【写真説明】中高生に注意するポイントを説明する山口さん=天城中・高校


 
◆ タカラジェンヌに 宝塚音楽学校100期39人 原田さん(倉敷・天城高卒)ら卒業
掲載日:2014年3月1日/紙面:山陽新聞夕刊
 
<山陽新聞社提供>
 タカラジェンヌを目指し、2年間歌やダンスを学ぶ兵庫県宝塚市の宝塚音楽学校(岩崎文夫校長)で1日、卒業式があり、上杉真央(芸名・蘭尚樹)さん=京都府八幡市出身=が「誇りある歌劇団の100年目の生徒として、果てしない芸の道を歩みたい」とあいさつした。

 厳しいレッスンを耐え抜き、歌劇団入りする100期生は原田朋佳さん(倉敷・天城高卒)ら39人。21日から宝塚大劇場で始まる月組公演「宝塚をどり」「TAKARAZUKA花詩集100!!」で初舞台を踏む。

 100期生は2012年に入学し、昨年7月には劇団員とともに、音楽学校100周年の記念式典の舞台に立った。
今後は、花・月・雪・星・ 宙 そら の各組に振り分けられ、稽古に励む。

 ■ 関連記事

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◆ 開花結實絢爛生成化育(毎日現代書道)
 掲載日:2014年3月26日/紙面:毎日新聞朝刊
 
<毎日新聞社提供>
 本校国語科の川井章弘先生の書が毎日新聞で紹介されました。
  作品画像はこちらからご覧ください。

 
◆ 2014そうじゃ吉備路マラソン上位成績
掲載日:2014年2月24日/紙面:山陽新聞朝刊
 
<山陽新聞社提供>
2014そうじゃ吉備路マラソン上位成績


■10キロ男子C(高1〜34歳)
  21位 <完走者693人中>   
       木下草太郎 (陸上部)      (岡 山・倉敷天城高校陸上部)   35:32

■フルマラソン男子A(50歳以上)
  90位 <完走者705人中>
       南光 恭裕 (副校長先生)     (岡 山・倉敷天城高校)       3:40:16


 
◆ 「好きなこと見つけて」 天城高でJAXA職員ら 倉敷出身・田山さん講演
掲載日:2014年3月7日/紙面:山陽新聞朝刊
 
<山陽新聞社提供>
 生徒の職業観を養うため、倉敷市藤戸町天城の天城高校は5日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)職員らを招いた講演会を開き、2年生約160人が科学に関する仕事に理解を深めた。

 JAXAでロケット射場開発に携わる田山聡さん=倉敷市出身=が、国産大型ロケット「H2A」「H2B」の大きさや構造などを説明。「JAXAは今後、打ち上げ費用を現在の半額に抑えた新型ロケットを開発していく」と述べた。

 田山さんは高校時代にロケット打ち上げに関わりたいと志したものの、JAXAの試験には2度失敗したことも紹介。「学生時代に好きなことを見つけてほしい。強い思いを持てば、つらいことも乗り越えられる」と呼び掛けた。

 普通科2年の岩藤悠生君(17)は「ロケット打ち上げまでの過程の話が面白かった。早く打ち込めることを見つけたい」と話していた。

 理化学研究所(埼玉県)の女性研究員による講演もあった。

   (大江恵里奈)


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◆ ネパールとの交流事業を報告 里庄で岡山大山岳会
掲載日:2013年12月27日/紙面:山陽新聞朝刊
 
<山陽新聞社提供>
  里庄町里見の町立図書館で23日、岡山大山岳会がネパールで行っている交流事業の報告会を開いた。 同大山岳部とOBでつくる山岳会は1975年、当時未踏峰だったヒマラヤ山脈ダウラギリ5峰(7618メートル)の初登頂に成功。2010年から山麓の学校にパソコンを贈ったり、中学生と現地を訪問するなどしている。

  報告会では初登頂で 登攀 とうはん 隊長を務めた定金司郎さん=浅口市鴨方町深田=ら5人が発表。定金さんは緊迫した当時の様子を振り返った。昨年現地を訪れた里庄町の天城高1年定兼康晃君は、住民との交流やヒマラヤの大自然をスライドを交えて紹介。「現地の人々は家族のように接してくれた」などと話した。  


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◆全国高校選抜弓道21日開幕 男子 表彰台目指す岡山工 女子 天城は予選突破目標
掲載日:2013年12月18日/紙面:山陽新聞朝刊
 
<山陽新聞社提供>
 初の全国舞台で活躍を誓う女子団体の天城の選手

 弓道の全国高校選抜大会が21〜23日、大阪市中央体育館で開かれる。岡山から団体は男子が岡山工、女子は天城が出場、個人は男女各2人が挑む。

 全員が初の全国舞台となる女子団体の天城(出場回数不明)は、まずは予選突破が目標だ。県予選は前評判こそ低かったが、度胸十分の玉木を中心に抜群の勝負強さで接戦を制した。

 本番に向けては1射目の精度アップに励み、課題だった立ち上がりの悪さを克服。杉井、曲田は安定感が増し、本田も中国高校新人大会の個人で準優勝するなど成長した。チームを引っ張る玉木は「平常心で挑む。緊張を力に変えたい」と張り切る。


 
◆中原浩大(倉敷出身)初の回顧展 岡山県立美術館 美術の枠超えた世界
  回転いすやブロック作品 「共感、反発して」
掲載日:2013年11月3日/紙面:山陽新聞朝刊
 
<山陽新聞社提供>
トランポリンと冷蔵ケースの横に、巨大なブロック玩具の塊が横たわる。ここはリサイクルショップか、はたまたおもちゃ店か。岡山県立美術館(岡山市北区天神町)で開催中の特別展「中原浩大 自己模倣」は、倉敷市出身の美術家中原浩大(52)=京都市=の初の回顧展。そこには「美術」の概念を揺るがし、ひょいと超えた世界が広がっていた。
                                                                (岡田智美)
 それにしても雑多な会場だ。宇宙船やロケットのプラモデルの箱が積まれ、ブロック玩具で作ったラジコンカーや列車が並ぶ。かの冷蔵ケースにはアイスクリームやバナナ、おもちゃが詰め込まれ、回転いすが電動装置によって回り続ける。これは何? これが作品? 頭の中を疑問符が渦巻いてしまう。 そこにTシャツ姿で現れた中原は「美術の制作なのか、生活の中の行為なのか、考えずにやっているから」とぽつりと語り出した。

独創に高い評価 

 京都市立芸術大彫刻科の教授を務める中原は、天城高を経て同大大学院修了。1980年代にデビューし、93年にはベネチアビエンナーレに参加するなど、独創的な表現で高く評価されてきた。ところが90年代に差し掛かるころ、美術への疑問が生じてきたという。 きっかけは欧州で出合った民族芸術やアウトサイダーアート。「“生きること”につながっている」と強烈に感じた一方、「美術は離れている気がした」。「美術の潮流につながろうとしていたが、それが人生をかけ
てやりたいことなのか」―。 学んできた美術のセオリーを封印。自分の中に手掛かりを探し、行き着いたのが「早くドアを閉めて」と叱られても冷蔵庫の中を飽きずに眺め、回転いすをいつまでも回していたかった、幼少期の体験と感覚だっ
た。代名詞となったブロック作品も「ブロックの山に埋もれて大きなものを作りたい」という願いを実現させたものだ。 プラモデルやフィギュアなど既製の素材、サブカルチャーを持ち込んだ彫刻は美術界にセンセーションを巻き起こし、村上隆ら後の世代に大きな影響を与えた。だが中原は「当時語られた言葉は自分を素通りしていて、そこに得たい刺激はなかった」と振り返る。

根源的刺激へ 

 そうして展覧会から遠ざかった中原だが、会場を巡ると、活動は続いていたことが分かる。ツバメの生態を詳細に記録した観察ノート、毎日の気温と湿度を記した作品、宇宙開発事業団との人間の創造活動に関する共同研究などなど。美術から踏み出し、もっと根源的な刺激に目を向けていたようだ。 中でも自身が画期的だったと挙げたのが、静岡県のアートプロジェクトで、市民ホールの前に幼少期を過ごした家を模して建てた小屋「V字ハウス」。ある朝、画用紙を枕、すのこをベッドにアレンジして、だれかが泊まっていった形跡を見つけたという。「初めてずぼっと自分の中に入ってこられた感じがして、うれしかった」
「美術が理解されるわけない」と言い放つ中原が求めるのは、もっと身体的で、ざらりとした生の触感。だから、子どもが落書きしたおむつや角をかじった箱も、展示される。 作品を保管していた倉庫が全焼したことから出発した回顧展は、修復したり、再制作した作品を含む140点が並ぶ。「すべて自分が面白いと思っていること。共感、反発してもらいたい」と中原。 「スムーズなやりとりより、ちょっと肩が当たってすれ違う方がいいと思うんです」


 
◆言語や恋愛題材に研究 倉敷・天城高生が発表会
掲載日:2013年10月2日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞社提供>
 天城高校(倉敷市藤戸町天城)で9月30日、普通科2年生が授業で取り組んだ課題研究の成果を報告する発表会が開かれた。言語や科学、恋愛など多彩なテーマを設定し、科学的視点を交えて調査。1年生や教員らを前に披露した。

 約200人が37班に分かれ、研究成果をまとめたポスターを体育館に掲示。読みにくい名前を指す「キラキラネーム」を取り上げた班は、現在と過去の事例を比較して「昔は『 新聞見高 しんぶんみたか 』『 風呂太 ふろた 久蔵 くぞう 』など意味を重視していたが、現在は『 連夏江 れげえ 』や『 樹理亜 じゅりあ 』といった音の響きが優先されている」と紹介した。

 グループの西山綾乃さんは「グローバル化が進む中で、外国人のような読み方の名前をつける人は増えるのでは」と話した。

 このほか、雑誌のモデルをどの角度から撮影すると魅力的に写るのかを検証したり、ヒールの高い靴を履いたときの姿勢への影響、正六角形を隙間なく敷き詰めた「ハニカム構造」の利点などについてまとめた発表もあり、参加者は熱心に聞き入っていた。

 同高は文部科学省からスーパーサイエンスハイスクールの指定を受けており、発表会は生徒の論理的思考を育むことなどを目的に2011年度から行っている。(杉本明信)

【写真説明】研究内容をまとめたポスターを前に成果を披露する生徒たち


 
◆倉敷の高校で文化祭花盛り ステージ華やか 書 ダイナミック
掲載日:2013年10月1日/紙面:山陽新聞朝刊
 
<山陽新聞社提供>
芸術の秋、倉敷市内の高校では文化祭が花盛り。ダイナミックな書のパフォーマンス、華やかなステージショー…。ディベートや防災マップの制作では、地域の課題をテーマに掲げた。各校の生徒がアイデアを凝らし、力を合わせた発表・研究の一こまを、写真で紹介する。

軽快な音色を披露する吹奏楽のステージ。中高一貫校ならではの合同演奏が聴衆を魅了した=天城中・高


 
◆運動時 熱中症に注意して 35度以上原則中止 水分補給を 
 予防指導員・山口さん 
天城中・高で講座
掲載日:2013年8月1日/紙面:山陽新聞朝刊
 
<山陽新聞社提供>
  厳しい暑さで、熱中症患者が相次ぐ今年の夏。倉敷市消防局管内でも、116人(5月27日〜7月30日)が熱中症とみられる症状で搬送されている。7月23日に天城中・高校(倉敷市藤戸町天城)で運動部員や教員を対象に開かれた講座から、運動時に注意するポイントをまとめた。(杉本明信)

 講師を務めたのは、熱中症予防指導員の資格を持つ大塚製薬岡山出張所(岡山市北区下中野)の山口啓幸係長(46)。

 熱中症は、高温下での激しい運動で汗をかくことなどが要因で、体内の水分やナトリウムといったミネラル分が失われ、体温調節ができなくなって体に起こる障害の総称。症状に応じて(1)手足の筋肉がけいれんする「熱けいれん」(2)炎天
下で立っているなどして脳へ流れる血液が少なくなる「熱失神」(3)脱力感やめまい、頭痛などの症状が出る「熱疲労」(4)体温が40度を超え、応答が鈍く、言動がおかしくなるなどの意識障害が起こる「熱射病」―に分けられる。熱射病の
状態が続くと脳や臓器に障害が現れ、最悪の場合死に至ることもある。

 山口さんは「暑いときに無理な運動は避けること」として、熱中症の危険度を示す指標「WBGT」(湿球黒球温度)を紹介。「WBGTの値が31度(目安として気温35度相当)以上ならば、運動は原則中止。31〜28度でも激しい運動は
中止し、休憩や水分補給を積極的にとること」と呼び掛けた。

 さらに汗によってナトリウムやカルシウムなど体温調節に必要なミネラル分が失われることから「補給は水だけでは不十分」と述べ、「失ったミネラル分を補給できるよう、100ミリリットル当たり40〜80ミリグラムのナトリウムを含むス
ポーツドリンクを飲んで」と話した。補給のタイミングや量については「30分ごとなど時間を決めたりして、喉が渇いたと感じる前に飲むように」「運動の前後で体重を量ることで、普段の運動で失う水分量がおおよそ分かる。実践して体調管理
などに役立てて」とアドバイスした。

 通気性の良いスポーツウエアを着たり、体調が十分でないなら無理をしないことも重要だとし、生徒たちに「熱中症は正しい知識を持っていれば防げる。適切な水分補給を心掛けて」と訴えた。

<ズーム>
 熱中症予防指導員 全国の建設業者らでつくる建設業労働災害防止協会が、同協会で行っている講習の修了者に認定している資格。
 WBGT 湿度、気温、地面などからの照り返しの熱の3要素を計算式に当てはめて導き出す値で、熱中症予防に利用されている。日本体育協会では、1999年からWBGTで危険度を5段階評価する「熱中症予防運動指針」を定めている。WBGTの予測値は環境省の「熱中症予防情報サイト」や日本気象協会のホームページなどで確認できる。



 
 
◆ガンバレ!岡山県選手団 吹きわたれ若人の風 北部九州へ
2013未来をつなぐ北部九州総体 平成25年度全国高校総体 アーチェリー

掲載日:2013年7月13日/紙面:山陽新聞朝刊
 
本校関係分 (抄)
<山陽新聞社提供>
 展 望

 男子団体の理大付は、世界ユース日本代表の野田(1年)、全国選抜大会出場の平山(2年)が中心となるが、黒住(3年)がチームをまとめ3年生の活躍次第で表彰台も見えてくる。女子団体の倉敷天城高校は団体初出場だがチーム内でのまとまりもある。県総体で記録した得点は昨年のインターハイ予選での上位記録に相当する。勢いに乗れば入賞も視野に入る。

【女子】
▼監督 川相雅裕(天城)、大東憲吾(一宮)
▼選手 服部公香、藤原遥香、藤田みのり、古市かな子(以上天城)
 
 
◆元観測隊員の石井さん 南極での体験伝えたい 母校・天城高に写真寄贈  
掲載日:2013年6月8日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞社提供>
倉敷市出身で元南極観測隊員の石井 洋子 ( ひろこ ) さん(40)が7日、母校の天城高校(同市藤戸町天城)に南極の風景写真3枚を寄贈した。

 石井さんは2007年11月から09年2月まで、第49次南極観測隊に気象庁職員として参加し、オゾンホール観測などに当たった。滞在中、衛星中継で同校生徒らに厳しい自然環境などを伝える「南極教室」も行った。

 3月末に気象庁を退職したのを機に、同教室を受け入れてくれたお礼と南極での体験を広く伝えたい思いから写真の寄贈を計画。自身が撮影した写真のうち、夜空で緑色に輝くオーロラ、昭和基地の風景、凍った海を歩くペンギンの3枚を選んだ。いずれもワイド四つ切り。

 同校を訪れた石井さんは、中塚多聞校長に写真を説明しながら「ブリザード(暴風雪)がひどいと1メートル前も見えない」「寒い時は氷点下40度」などと南極の生活を紹介。中塚校長は「ありがたい寄贈。貴重な写真を見て、将来の夢をかき立てられる生徒が出てくるのでは」と感謝した。

 (坪井克行)
 
 
 
 
◆天城高生 清掃や児童と“探検” 社会貢献活動取り組む  
掲載日:2013年5月18日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞社提供>

 県教委が2013年度から県立高校の全ての生徒に義務付けた社会貢献活動として、天城高校(倉敷市藤戸町天城)の全校生徒(715人)が17日、初めて同校周辺の清掃、小学生との触れ合い活動などに取り組んだ。

 1年生(240人)は源平藤戸合戦の史跡・経ケ島、現存する教会としては県内で2番目に古い日本キリスト教団天城教会などを清掃。藤戸寺では理数科の40人が北村増紹副住職(44)から同合戦など地域の歴史について聞いた後、境内の草取りや本堂の拭き掃除などで1時間ほど汗を流した。
 同科の西川知奈美さん(15)は「掃除してきれいになると気持ちが良い。地域の歴史を知ることもできて良かった」と話した。

 2、3年生は近くの園児や小学生と高校を“探検”したり、老人保健施設の入所者に合唱を披露したりした。
県教委が義務付けた社会貢献活動は、在学中に5日以上のボランティアや就業体験を行い、地域の中での役割を自覚し、社会的なマナーを学んでもらう狙い。

 (土井一義) 
 
 
 
◆風音 「VOCA展」奨励賞の平子雄一さん(岡山出身)
 自然モチーフに強い感情を表出

<活躍する天城高校OB> 
掲載日:2013年3月28日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞社提供>
 「日本の正統な美術教育を受けていない自分の作品が認められ、本当にうれしい」。新進画家の登竜門「VOCA展2013」(同展実行委など主催)で奨励賞に選ばれた岡山市出身の平子雄一さん(30)=東京都杉並区、写真=はそう喜ぶ。

 受賞作は「Lost in Thought(思考にふける)」。植物に覆われた家に植物と化した人。切り株やひっくり返った植木鉢。植物が人の領域を侵し、人が植物を侵す。寓話(ぐうわ)のような世界が縦2メートル、横3・4メートルの大キャンバスに広がる。選考委員長の高階秀爾大原美術館長は「自然をモチーフとした濃密な画面に強い内面感情を表出した」と評価する。

 灘崎中時代に美術の道を志し、天城高3年で渡英。ロンドンの美術大に学んだ。テーマとする「植物と人との関係」に出合ったのもロンドン。コンクリートの隙間から生える植物を「気味が悪い」と感じて疑問が膨らんだ。なぜ庭の植物ならいいのか、なぜ人は部屋の中にまで植物を置きたがるのか…。本を読み、各国を訪ね、「情報を作品に落とし込んできた」。

 今年夏にはシンガポールで個展を開く予定。「テーマを深めて、立体や音楽パフォーマンスなど表現の幅も広げたい」と語る。

 VOCA展は1994年創設。学芸員やジャーナリストが推薦した作品から、選考委員が
上位賞を決定する。今展は東京・上野の森美術館で30日まで開催。(清水玲子)
 
 
 
◆高梁川流域高校生絵画展 最高賞に中桐さん(天城) 倉敷で作品展   
掲載日:2013年3月6日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞社提供>


 高梁川流域連盟(倉敷、総社市など7市3町)の第13回流域高校生絵画展の最高賞(会長賞)に、天城高2年中桐聡美さん(17)の油彩画「牛骨のある静物」が選ばれた。5日、作品展が倉敷市中央の市立美術館で始まり、他の応募作品とともに展示されている。

 油彩画、水彩画など15校から105点の応募があり、高校の美術教員らが入賞作36点を選出。中桐さんは牛骨やレモン、グラスなどを描き、「形を明確に捉えている」「色彩に透明さや統一感がある」などと観察力、技術の両面が評価された。

 中桐さんは「物と物の間の空間を出すのが難しく苦労した分、とてもうれしい。受賞を機に、さらに良い作品を作っていきたい」と話している。

 作品展は鉛筆やアクリルの自画像、山木が鮮やかな風景画、ボタンやマスキングテープを組み合わせたコラージュなど感性あふれる意欲作が並んでいる。10日まで。

 他の入賞者は次の皆さん。(敬称略、数字は学年、関係分)

 特選 小山美保(鷲羽2)飯田瑠璃子(天城2)佐藤碧央(倉敷中央3)佐藤友理(総社南3)▽佳作 洲脇千尋(鷲羽2)福田李香(同)畑山愛佳(天城2)赤田哲平(倉敷南2)渡辺美聖(同1)桐島実希(同)宮廻正和(古城池2)森木千景(倉敷中央1)星野結衣(同)宗田安菜(同2)野畑佳菜子(県立玉島1)中野桃(同)佐藤結(総社1)小倉綾奈(同)木山
夏菜(同2)坂本花鈴(総社南1)日笠絢乃(同2)伊丹暁音(同)中西紗菜(同3)金沢智弘(川崎医科大付属1)松本航輝(同)田原優杜(倉敷2)水田匡則(同)

 (水嶼佑香)


 
 
◆倉敷、総社 17高で卒業式 夢へ飛躍を   
掲載日:2013年3月2日/紙面:山陽新聞朝刊
  

<山陽新聞社提供>


 倉敷、総社市の公私立高校17校で1日、卒業式が行われ、3年生が慣れ親しんだ学びやを後にした。(鳥越謙一)

 倉敷市藤戸町天城の天城高では、中高一貫教育の1期生113人を含め、236人が卒業。岡野貴司校長が普通科と理数科の代表に卒業証書を手渡し、「併設中学校の出身者と高校から入学した生徒が、学校行事などで見事な団結を見せてくれた。夢を持って努力を続け、飛躍を遂げてほしい」とはなむけの言葉を贈った。

 卒業生を代表し、普通科の青木友里さん(17)が「多くの掛け替えのない仲間ができた。 不 ( ふ ) 撓 ( とう ) 不屈の心で新たな道を切り開いていく」と答辞。在校生や教員、保護者らの拍手に送られ、涙を見せていた。


 
◆夢を持ち飛躍を 岡山県内65高で卒業式   
掲載日:2013年3月1日/紙面:山陽新聞夕刊
 

<山陽新聞社提供>


 
 岡山県内の公私立高校65校で1日、卒業式があり、約1万4000人が思い出の詰まった学びやを巣立った。
(鳥越謙一)

 倉敷市藤戸町天城の天城高では、中高一貫教育の1期生113人を含め、236人が卒業。午前10時から式があり、
岡野貴司校長が普通科と理数科の代表に卒業証書を手渡し、「併設中学校出身の生徒と高校から入学した生徒が、
学校行事などで見事な団結を見せてくれた。夢を持って努力を続け、飛躍を遂げてほしい」と激励した。

 卒業生を代表し、普通科の青木友里さん(17)が「多くの掛け替えのない仲間ができた。先生から教わった 不 ( ふ ) 撓 ( とう ) 不屈の心で、新たな道を切り開いていく」と述べた。


 
 
◆安全なまちづくり連携 天城中・高と青少年育てる会 交流推進で協定    
掲載日:2012年10月7日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞社提供>


   天城中・高校(倉敷市藤戸町天城)と多津美中学校区青少年を育てる会天城小支部は5日、地域での交流活動を推進する協定を結んだ。地域と学校が連携し、安心・安全なまちづくりを行う。
  調印式が同校で開かれ、関係者約20人が出席。石部秀行倉敷署長が立ち会い、同会の猪股秀樹支部長と岡野貴司校長が合意書に署名した。猪股支部長は「子どもたちのためにできることを学校、警察とともに考え、実行していきたい」と話し、岡野校長は「地域との連携を一層深め、安心して子どもを育てられる環境づくりをしたい」と期待を述べた。

  協定には、生徒と住民が積極的にあいさつをする▽生徒が地域の行事に参加する▽学校付近で不審者を発見したときは同署に通報する―などを盛り込んでいる。

 同様の協定は2011年12月、倉敷工業高校が老松学区コミュニティ協議会と結んでおり2件目。  (大江恵里奈)


 
科学的視点で掘り下げ 天城高2年生 研究成果を発表    
掲載日:2012年9月28日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞社提供>


  文部科学省から理数教育に重点を置く「スーパーサイエンスハイスクール」に指定されている天城高(倉敷市藤戸町天城)で26日、普通科2年生による「課題研究発表会」が開かれ、生徒たちが科学的な視点で掘り下げた多彩な研究成果を披露した。

 200人が37班に分かれて参加。研究成果を記したポスターを体育館に張り出し、班ごとに発表した。 「音楽と勉強効率の関係性について」をテーマにしたグループは、メンバーらが音楽を聴きながら計算問題を解き、聴かない場合との正答率の違いをチェック。成績が伸びた実験結果を示し、「音楽で感覚的な右脳を刺激すれば、発想力が高まる」と話した。

 東日本大震災の被災状況を参考に県内沿岸部の液状化の危険性を指摘したり、日本と中国の昔話を比較して国民性の相違点を分析した発表もあり、生徒や保護者が聞き入っていた。
 発表会は生徒の論理的思考を育む目的で昨年から実施。西中麗奈さん(17)は「筋道を立てて物事を考えたり、伝えたりする難しさが分かった」と話していた。
 10月3日には理数科2年生による研究成果発表会が校内で開かれる。(鳥越謙一)
 
◆文化祭シーズン開幕 倉敷、総社の高校 天城は巨大パネル作製  
掲載日:2012年9月4日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞社提供>


  文化祭シーズン到来―。倉敷、総社市内でトップを切り、中高一貫校の天城中学・高校(倉敷市藤戸町天城)で3日、学園祭「 東雲 ( しののめ ) 祭」が始まった。華やかなステージイベントや趣向を凝らした展示で校内はお祭りムードが広がった。4日まで。

 引き寄せ合って一致団結する思いを込めて、テーマは「引力」。中学、高校の生徒計1074人がブロックに分かれ、展示や舞台の出来栄えを競った。

 目を引いたのは縦4・5メートル、横7・2メートルの巨大なパネル。高校の6ブロックが1作品ずつ、ベニヤ板にアクリル絵の具でヒマワリや海の中を泳ぐ親子のイルカなどを描いた。放課後などを利用し、約半月掛けて仕上げた。

 イルカを描いた3年山本春菜さん(17)は「色の濃淡をつけるのが難しかったけど、納得のいく作品になった。たくさんの人に見てもらいたい」と話していた。

 このほか、中学書道部による書道パフォーマンスや吹奏楽部による演奏など、多彩な出し物で盛り上がった。

 倉敷、総社市内の高校の文化祭は、11月までに順次行われる。           (大江恵里奈)
 
◆岡山県高校総体 天城24年ぶり頂点 女子団体 弓道
掲載日:2012年6月4日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞社提供>


 
 第51回岡山県高校総体(県高体連、山陽新聞社主催)は3日、県内各地を会場に、23競技で熱戦を繰り広げた。

 弓道の女子団体は天城が24年ぶりに頂点に立ち、ソフトボール男子は新見が決勝で全国選抜3位の高梁を破って2連覇を果たした。テニスの女子団体は山陽女が9年ぶりに栄冠を取り戻し、フェンシング男子団体の西大寺、剣道男子団体の興譲館はともに4年ぶりに優勝した。卓球女子団体の就実は5連覇、ソフトテニス男子団体の理大付は4連覇をそれぞれ達成した。


天城24年ぶり頂点 女子団体

【女子】団体 決勝リーグ 天城11―8興陽、天城10―10朝日、天城11―7新見、興陽16―5朝日、新見9―8興陽、朝日7―6新見


 ◇順位 (1)天城2勝1分け(2)朝日1勝1分け1敗(3)興陽1勝2敗(4)新見1勝2敗 (3、4位は総的中数による。天城は24年ぶり2度目の優勝)

「敵は自分」 混戦の中、一射集中

 弓道女子団体は、メンバー5人全員が勝負強さを発揮した天城が24年ぶりの頂点を見事に射抜いた。

 全員が「最大のヤマ場だった」と声をそろえたのが、4校で争う決勝リーグ初戦の興陽戦。全国選抜に出場している優勝候補筆頭が「雰囲気にのまれてしまった」(興陽・藤井監督)と力を出し切れない中、一射一射に集中して11―8の勝利。続く朝日には引き分けたが最後は新見を破り、混戦から栄冠をつかんだ。

 精神面で大きく成長した。興陽に10―12で敗れた4月の中国高校大会県予選準決勝。相手を意識しすぎた反省を踏まえ「敵は自分という気持ちを大事にしてきた」(楠戸)という。

 量より質にこだわった練習の成果も表れた。平日の部活動は2時間に満たないため、無駄に数をこなすより、くせや課題を互いにアドバイスする場をこまめに持った。「みんな好不調の波がなくなった」と小郷原。

 全国選抜に個人戦で出場している西中は「団体でどうしても全国に出たかった。いつも通りの戦いをしたい」。今大会同様、平常心を貫くことで好結果に結びつけるつもりでいる。(橋本直樹)






 
◆「自分の目で世界見て」 天城、山陽高 作家中村さん講演
掲載日:2012年6月9日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞社提供>


 「高校生のための文化講演会」(一ツ橋文芸教育振興会、山陽新聞社主催)が8日、天城高(倉敷市藤戸町天城)とおかやま山陽高(浅口市鴨方町六条院中)であり、ノンフィクション作家の中村安希さん(32)=埼玉県在住=が「世界を旅する」と題して話した。

 中村さんは2006年から約2年、バックパックを背負ってアジア、中東、アフリカの47カ国を旅行。09年、その様子を書いた「インパラの朝」で第7回開高健ノンフィクション賞を受賞した。

 天城高では、一貫教育の天城中も含めて生徒約1060人が聴講。中村さんは「パキスタンは危険なイメージを持っていたが、お茶に招かれるなど優しい人が多かった。保守的と思っていたイランの女性も家の中では短パン姿」などと旅のエピソードを写真を交えて紹介。「一方的な情報だけでは世界の国は分からない。自分の足で歩き、自分の目で確かめることが大切」と訴えた。

 同高3年藤田和也君(17)は「海外を旅したくなった。さまざまな価値観や文化に触れた上で、日本のことを見つめ直したい」と話していた。

 講演会は、各分野で活躍する人の話を聞き視野を広げてもらおうと、同振興会などが全国で開いている。
(内田清志)







 
◆日本文化体験し交流 米カンザスシティー生徒ら 姉妹校・天城高に短期留学
掲載日:2012年6月8日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞社提供>


 天城高(倉敷市藤戸町天城)の姉妹校・米国カンザスシティー市のバーストー校の生徒と教員計7人が来倉し、同高に短期留学している。8日まで通学する予定で、7日は交流会が開かれた。

 訪れたのはバーストー校の中学3年から高校4年の男女5人と、教員2人。3日に来倉し、同高生徒らの家にホームステイしながら通学。授業や体育祭に参加したほか、華道や書道といった日本文化も体験した。

 約60人が参加した交流会では、バーストー校生徒が現地の紹介などを行った後、同高生徒と歓談。アンナ・ブラッドリーさん(17)は「大好きな日本でたくさんの興味深い経験ができ、とても楽しい」と話していた。

 バーストー校は、幼稚園から高校までを備えた一貫校。両校は2006年に姉妹校締結し、米国からの訪問は10年に次ぎ3回目。天城高からは9月に生徒10人を派遣する予定。







 
◆夢与える娘役に 倉敷の原田さん 宝塚音楽学校合格 
中四国でただ1人難関突破
掲載日:2012年4月1日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞社提供>


  未来のタカラジェンヌを養成する宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市)に今春、天城高を卒業した原田朋佳さん(18)=倉敷市=が合格した。競争率23・1倍の難関を突破したのは中四国地方でただ1人。「見る人に夢を与えられる娘役になりたい」と意気込んでいる。

 小学生のころから「何となく憧れていた」という宝塚の舞台。バレーボール部の主将を務めていた中学2年の夏に一念発起し、元宝塚女優 天希 ( あまき ) かおりさんが指導する山陽新聞カルチャープラザ教室に通い始めた。

 高校入学後は毎日放課後、岡山市に“電車通学”。ジャズダンス、クラシックバレエ、声楽の教室で夜遅くまでレッスンに打ち込んだ。

 練習の成果を発揮しようと初めて臨んだ昨年は「全く記憶にない」ほど緊張し、不合格。以来、悔しさを糧に、入浴時も苦手な発声に取り組むなど猛練習。2度目の受験で、記念すべき第100期生の40人に名を連ねた。

 16日に入学式があり、厳しい指導で知られる2年間の学校生活が始まる。

 「ここからがスタート。夢の舞台に立つため、もっともっと自分を磨きたい」。大きな瞳で真っすぐ前を見据えた。(松島健)







 
◆倉敷市民文学賞 “未来の文豪”に期待 ダブル受賞の高矢君(天城高)
掲載日:2012年3月10日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞社提供>


  2011年度倉敷市民文学賞で、天城高1年高矢航志君(16)が童話部門で大賞、小説部門で優秀賞をダブル受賞した。童話での大賞は08年度に続き、10代では初となる2度目の栄誉。審査では「若き日の太宰治や芥川龍之介の作品を思わせる」と評されるなど、“未来の文豪”に期待が寄せられている。

 幼いころから絵を描いたり、漫画を模写するなど創作が好きだった。本格的に執筆を始めたのは小学4年の時。倉敷市文化振興財団のワークショップに参加して物語を考えることに魅力を感じ、同文学賞に応募を始めた。中学1年の時、初めて童話部門で大賞を受賞した。

 「これまでで1番自信があった」という今回の大賞受賞作「アロカス」は、数々の戦を経て、かぶとが外れなくなり視界を失った兵士と、純粋な少女との交流をつづった。心温まる作品が書きたいと思っていた時に、兵士の形をした雲を見て思い浮かんだ。「主人公の言動を通し、戦争や過去の自分の罪について考えてもらえたら」とのメッセージを込めた。

 将来の夢は、物書き。東野圭吾さんや江國香織さんの文章にひかれるという。理数科に所属し、理系の大学進学を希望しており「ただ文章を書くだけでなく、理系の知識も織り交ぜて幅広い分野で表現できる書き手になりたい」と力を込める。

 「短所はストーリー展開が読みやすいところ。発想力を伸ばしたい」。気に入った本の書き方をまねたり分析を重ねるなど、夢に向けて着々と研さんを積んでいる。(水嶼佑香)







 
◆「イベントアワード」高校の部 天城が最優秀 昨年9月文化祭で展示 
 タッチの創造性、迫力評価
掲載日:2012年1月13日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞社提供>


 中学・高校の体育祭、文化祭などのイベントで作ったディスプレー、パネル、学級旗などの出来栄えを競う「イベントアワード2011」高校の部で、天城高(倉敷市藤戸町天城)生徒の作品が最優秀賞を受賞した。(鈴木麻美)

 作品は縦4・5メートル、横7・2メートルの巨大なベニヤ板にアクリル絵の具で描いた「カトレアと巣の周りの3羽のブラジルハチドリ」。昨年9月の文化祭でのパネル展示で、1〜3年生約20人が半月かけて制作した。イベントアワードでは、タッチの創造性や、作品の大きさが生む迫力などが評価された。

 森の中に一輪のカトレアが大きく開いた米国人画家の同名作品を模写しており、祭りのテーマだった「 黎明 ( れいめい ) 」からイメージして選んだ。輪郭がはっきりしない絵だったため、教諭に「難しすぎるのでは」と指摘されたが、リーダーの3年平井佐知さん(17)は「ここまで作業が大変だとは思わなかったが、その分思い切って挑戦できたのかも」と振り返る。

 イベントアワードは、大阪市の絵の具製造販売会社が主催。同社社員が審査に当たった。高校の部は全国から約100点の応募があり、同高からは6点を出品した。

 平井さんは「文化祭(のコンテスト)では2位で悔しい思いをしたので、受賞はとてもうれしい」と話している。







 
◆ タイで開催 ペタンクのアジア選手権 日本代表チームで準V 
  天城高1年 田中君
掲載日:2012年1月8日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞社提供>
 
 12月にタイで開かれたペタンクのアジア選手権で、天城高1年田中宏君(16)、総社高1年芳賀みなみさん(16)がジュニアの部の日本代表チームとして準優勝した。日本ペタンク・ブール協会(東京)によると、他年代も含めて日本代表がアジアの大会で入賞するのは初めて。2人は「今年の飛躍の弾みにしたい」と話している。(宮本慶一、森元俊一朗)

 ジュニアの部は17歳以下が対象。1チーム3、4人で団体戦を行い、金属製の球を目標に向かって投げ、近さを競う。メンバーが交代で投げ、13点先取した方が勝ち。今回は12カ国から18チームが出場し、6グループに分かれた予選の後、決勝トーナメントを実施した。

 田中君、芳賀さんら日本代表は、予選でインドネシアなどを破り、決勝トーナメントに進出。カンボジアとの準決勝は、8―11の敗戦濃厚の状況から一気に5得点して劇的な逆転勝利を収めた。決勝では強豪のタイAチームに5―13で敗れた。

 全試合に出場した田中君は「緊張したが、良い成績を残せて満足している。ただ、決勝戦では力不足を実感。練習に一層励む必要があると感じた」。芳賀さんは「出場は準決勝の1試合だけだったが、良い経験になった。実力をもっと伸ばしたい」と意気込んでいる。







 
◆ 経済や乱歩、草食系男子… 科学的な視点で分析 天城高研究発表会
掲載日:2011年9月29日/紙面:山陽新聞朝刊
 

<山陽新聞社提供>

 
 文部科学省のスーパーサイエンスハイスクールに指定されている天城高(倉敷市藤戸町天城)で28日、普通科の2年生による「課題研究発表会」が初めて開かれた。生徒は文学や経営、心理、工学などさまざまな分野を科学的な視点で掘り下げた成果を報告した。

 2年生200人が42グループに分かれて研究。理数科の生徒や保護者ら約350人を前に、「ギリシャの財政危機から見る日本経済」「高視聴率番組をつくるためには」など、独自のテーマでポスター発表した。

 「江戸川乱歩の人物像」を紹介したグループは、メンバーが「怪人二十面相」などの著書を読み、乱歩の人柄を“分析”。「読者に語りかける文章が多く、読み手を引き込む能力にたけていた」と解説していた。

 「もう男なんて頼ってられない」をテーマにした女子グループは、恋愛に消極的な「草食系男子」がなぜ増えているのかを説明。男子生徒が興味深そうに聴き入っていた。

 「ギリシャの財政危機―」を発表した妹尾考章君(16)は「自分の考えを相手に分かりやすく伝えるのは難しかったが、いい体験になった」と話していた。

 同校では2000年度から理数科の研究発表会を開催。普通科の生徒にも論理的に考察する能力を身につけてもらおうと企画した。10月5日は、理数科による研究発表会もある。(鈴木麻美)






 
◆天城高1年・田中君 世界ジュニアペタンク出場 自分の力出し切りたい 
21日、トルコで開幕 県内唯一の選抜、日本代表主将 飛躍のきっかけに
掲載日:2011年10月4日/紙面:山陽新聞朝刊
 

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 天城高(倉敷市藤戸町天城)の1年田中宏君(16)が、21〜23日にトルコで開かれる世界ジュニアペタンク選手権大会に日本代表チームの一員として出場する。県内からはただ一人の選抜で、「自分の力を出し切りたい」と意気込んでいる。 
(宮本慶一)

 田中君は9月、埼玉県で開かれた日本代表選考会でトップの成績を収め、代表入りを決めた。主将の大役も担う。 世界ジュニアの大会は2年ごとに開催。20カ国以上から17歳以下の約100人が出場し、ジュニア世代の世界一を競う。

 田中君は、チュニジアで開かれた前回大会(2009年)にも出場したが、31チーム中28位という結果に終わった。「発祥地のフランスをはじめ、欧州勢のレベルの高さに圧倒された。技術や精神力など全ての面で力不足を痛感した」と振り返り、今回大会での雪辱を期す。

 年齢制限のため、ジュニアの世界大会は今回が最後の出場となる。「将来、年齢制限のない世界大会で優勝するのが目標。壁は厚いが、今回上位に食い込み、飛躍のきっかけにしたい」と話している。







 
理数科2年生 研究成果発表 クモの歩き方など 天城高
掲載日:2011年1月28日/紙面:山陽新聞朝刊
 

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  文部科学省のスーパーサイエンスハイスクールに指定されている天城高 ( 倉敷市藤戸町天城)で26日、本年度の課題研究発表会があり、理数科2年生41人が研究の成果を報告した。
 
 教員、保護者ら約120人が聴講。9グループに分かれ、低周波の電磁波が植物に及ぼす影響、クモの歩き方など自分たちの設定した研究テーマについて10分間ずつ発表した。

 聴講者から意見、質問もあり、発表した生徒を代表して秋山紗詠子さん(17)が「意見を踏まえ、今後よりよい論文を仕上げていきたい」と述べた。

 同高は2000年度から発表会を開いており、今回で11回目。スーパーサイエンスハイスクールには05年度から指定されている。 (水嶼佑香)







 
150年の響き中高生体験
掲載日:2010年9月20日/紙面:朝日新聞朝刊


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生物系三学会中国四国支部大会の高校生ポスター発表 最優秀賞に輝く 外来タニシ研究 動物・細菌部門 
掲載日:2010年7月25日/紙面:山陽新聞朝刊


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 日本動物学会、日本植物学会、日本生態学会の生物系三学会中国四国支部大会の高校生ポスター発表(5月15日・山口市)で天城高(倉敷市藤戸町天城)が「動物・細菌部門」、清心女子高(同市二子)が「植物部門」でそれぞれ最優秀賞に輝いた。(鈴木麻美)

 同発表は、高校生に専門家の前に出る機会を提供し、研究のレベルアップにつなげてもらうことなどが狙い。中四国の16校が参加し、ポスター(大判の紙)に内容をまとめた31研究を発表。専門家が着想の面白さやプレゼンテーション能力の高さ、ポスターの出来栄えなどを審査した。

 天城高は理数科3年の渡辺裕也君(18)、中根亮君(17)、高山充樹さん(17)、詫摩友子さん(17)が稲の食害で問題になっている外来種のジャンボタニシの成育範囲が、広がった背景について発表した。

 在来種のヒメタニシと比較し、移動速度、接触刺激に対する反応などを実験。在来種の約5倍の速さで動くことや体勢をすばやく立て直せることなどを突き止めた。水田や用水路に出向き、分布調査も行った。

 清心女子高は生命科学コース3年の8人が植物にも人間と同じ「時差ぼけ」があることを実証し、末次佳代さん(18)、永井由子さん(18)が発表。光の周期が調節できる機械の中で、シロツメクサなど3種類の植物を観察した。

 日の出、日の入りの時間帯をずらし、葉が開いたり閉じたりする就眠運動の変化を調査。周期を変化させると、就眠運動がずれて、光合成がうまくできず、枯れてしまう植物もあることをグラフなどを使ってまとめた。

 天城高の渡辺君は「根気のいる研究だったが、評価してもらえ、努力のかいがあった」と振り返り、清心女高の永井さんは「誰にでも分かるように説明するのに苦労した」と話した。








夏に挑む 高校野球岡山大会 3 再出発 木村大監督(天城) “寄り道”で指導に幅
掲載日:2010年7月4日/紙面:山陽新聞朝刊


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大声で指示を飛ばす木村大監督。2年ぶりの夏に向け、指導に熱が入る=天城高

 「野球ができる喜びを感じている。初心に帰って子どもたちと全力でぶつかりたい」

 天城に今春赴任した木村大監督(47)が慣れ親しんできた高校野球に2年ぶりに復帰、言葉の端々に実感を込める。前任の岡山東商を2006年春の甲子園出場へ導いた後、野球を離れて転勤。心機一転、県立進学校を率いて再出発する。

■転  機  

 岡山東商、中京大と競技に打ち込み、城東部長、笠岡工監督などを経て1999年に母校の岡山東商監督に就任した。06年にはチームが28年ぶりとなるセンバツ出場。ところが、順風満帆だった野球人生に転機が訪れた。

 08年秋。学校の事情により10年近く指揮を執った野球部を離れ、ボート部顧問を任される。それまで野球部一筋で、ボートはまったくの門外漢。知識がない上、野球部時代のようにトップダウンで練習を押し付けるような方法では部員はついてこない。悪戦苦闘の日々が続いた。

 だが、この“寄り道”が自身を見つめ直すきっかけになる。「自分から部員に近づき、しっかり話を聞くようになった」。忘れかけていた選手とともに戦う気持ちも思い出した。

 そして今春の天城赴任。思いも寄らなかった普通科高への異動で、再び野球部顧問になった。ボート部での経験を基に、選手一人一人から競技への思いを聞き、何でも質問するように呼び掛けた。その結果、コミュニケーションが円滑になり、指導者としての幅が広がったと実感する。

■工夫凝らし 

 天城は部員23人。岡山東商では朝練を含め平日4時間だった練習も、校則により1時間半程度しかできない。グラウンドは内外野の連係プレーができないほど狭い。そのため、ティーバッティングと外野の守備練習を兼ねるなど工夫を凝らす。特にノックやベースランニングは常に実戦を想定し真剣勝負。「一つ一つのプレーを丁寧に体で覚え、試合の中で生かすことが重要」と部員に説く。

 夏の岡山大会が目前に迫ってきた。天城は昨年まで5年連続で1回戦敗退と不本意な成績が続く。指揮を執ってわずか3カ月だが、「3年生には最後の大会。小さな力を合わせてチームとして戦い、悔いが残らないようにしてやりたい」。6年ぶりの夏1勝をチームにもたらす覚悟だ。

【写真説明】大声で指示を飛ばす木村大監督。2年ぶりの夏に向け、指導に熱が入る=天城高








◆英語で科学発表を 天城高2年生10人 秋の訪米へ岡山大で研修
掲載日:2010年6月16日/紙面:山陽新聞朝刊


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英語で理科実験の指導を受ける天城高2年生

 天城高(倉敷市藤戸町天城)の2年生10人が、科学の研究発表ができる英語力を養うため、岡山大教育学部(岡山市北区津島中)で研修に取り組んでいる。9月に米・カンザスシティーの姉妹校・バーストー高で個別に行う発表に備え、外国人教員に学ぶ。

 国際的な科学者育成を目指す文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール事業の一環。南アフリカから同大に今春赴任したテンビ・ンデララーネ教授(理科教育)の講義(計10回)を、5月末から受けている。

 初回のテーマは電気回路の実験。生徒は食塩水など液体の抵抗の大きさを測る方法の説明を受け、「量は50(フィフティー)ミリリットルですか15(フィフティーン)ミリリットルですか」と英語で聞き直すなど、一つ一つ作業を確認しながら行った。

 化学反応による発熱などについて発表する予定の藤田悠平君(16)は「だんだん意味が分かってきた。発表にはジェスチャーも大切だと思う」と話していた。

 実験を通して基礎力を身に付けた後、発表方法の指導を受ける。ンデララーネ教授は「小さな課題を繰り返し与え、表現能力を高めてあげたい」としている。

 天城高生は2005年から毎年同大で研修、06年からバーストー高で発表を行っている。
(黒崎平雄)

【写真説明】英語で理科実験の指導を受ける天城高2年生







◆米生徒ら日本文化体験  姉妹校提携の天城高訪問
掲載日:2010年6月6日/紙面:山陽新聞朝刊

<山陽新聞社提供>

 天城高(倉敷市藤戸町天城)と姉妹校提携をしている米国カンザスシティー市のバーストー校の生徒と教員8人が来倉し、天城高の生徒らと交流を深めている。7日まで滞在し、授業への参加や剣道や茶道、書道といった日本文化の体験などを行う。

 訪れたのはバーストー校の中学2年〜高校3年の女子生徒6人と、教員2人。5月29日に来倉し、天城高の生徒らの家にホームステイしながら通学する。

 3日には天城高で、バーストー校教員による講義や茶道体験があった。バーストー高校2年のアナベラ・ウォルドロップさん(17)は「生活様式など米国と異なる点が多く、興味深い。親切な人ばかりで、ますます日本が好きになった」と話していた。

 バーストー校は、幼稚園から高校までを備えた一貫校。両校は2006年に姉妹校締結し、米国からの訪問は07年に次ぎ2回目。天城高からは9月に生徒10人を派遣する予定。

 (三木良一)

【写真説明】茶道を体験する米国・バーストー校の生徒と教員







◆本場の音楽体験報告
掲載日:2010年6月1日/紙面:山陽新聞朝刊


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 くらしきコンサート(倉敷市阿知)などが3月にドイツ・ヴッパータール市に派遣した天城高1年岡田真実子さん(16)と倉敷市立東中2年長尾賢君(14)が30日、本場の音楽や文化に触れた体験を同コンサートに報告した。

 同コンサートを訪ね、大原れいこ代表、大原謙一郎顧問らと懇談。ヴッパータール交響楽団の演奏の素晴らしさなどに触れながら、岡田さんは「日本に比べ、市民の音楽や文化を大切にする思いが非常に強く、驚かされた」、長尾君は「小さいころから音楽との接点を多く持つことが大事と感じた」と語った。

 2人は3月19日から3泊5日の日程で訪問。一般家庭でホームステイしながら、同交響楽団の演奏を聴いたり、音楽総監督・指揮の上岡敏之さん=東京出身=へのインタビューなどした。

 10月には倉敷市内で同交響楽団の公演があり、2人はその直前に倉敷ケーブルテレビの特別番組に出演。現地での体験を市民にも報告する。(鈴木麻美)

【写真説明】ヴッパータール市での体験を語る(左から)岡田さん、長尾君







◆岡山大病院で「ふれあい看護体験」  やりがい肌で
掲載日:2010年5月13日/紙面:朝日新聞朝刊


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◆天城中、高 11日初の合同演奏会   一体感あるステージに
掲載日:2010年4月7日/紙面:山陽新聞朝刊
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 天城中、天城高(倉敷市藤戸町天城)の生徒が11日、同市本町の市民会館で、初めての合同演奏会を開く。中高一貫校になって4年目。「一体感のある息の合った演奏を」と練習に熱を込めている。

 天城中音楽部と天城高吹奏楽部の計80人が出演。2部構成で第1部はクラシック、第2部はポップス系を中心に、中学生と高校生が一緒にトランペット、チューバなどで計9曲を奏でる。合唱もある。

 合同演奏会は、中学音楽部が創部から3年たって部員が増えてきたこと、高校吹奏楽部も近年、定期演奏会を開いていなかったことから、企画した。

 両部は昨年秋から合同練習をスタート。中学2年から高校3年まで技術面で差はあるが、経験豊かな高校生が中学生を指導している。中学3年岩木小夏さん(14)は「練習中に声をかけてもらえる身近な存在。演奏が良くなっているのが実感できる」と感謝する。

 中高両部で顧問を務める西岡忠教諭(53)は「後輩にアドバイスすることで高校生も成長できる」と相乗効果を指摘する。

 大学受験を控える高校3年生にとっては引退の舞台ともなる。吹奏楽部長の3年安田麗さん(17)は「合同演奏会が天城の伝統になれば」と期待している。

 演奏会は午後2時開演。入場料500円。問い合わせは天城高(086―428―1251)。(安田祐二)

【写真説明】練習に打ち込む天城中、天城高の生徒







◆スーパー科学高に36校指定
掲載日:2010年4月8日/紙面:山陽新聞朝刊


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 スーパー科学高に36校指定 
文部科学省は7日、理数教育を重点的に行う2010年度の「スーパーサイエンスハイスクール」(SSH)に倉敷天城高、広島国泰寺高、高松第一高など36校を新たに指定した。

 内訳は、国立3校、公立31校、私立2校。このうち17校は過去にも指定を受けた。継続校と合わせ本年度のSSHの学校数は計125校となる。







◆生物や環境の研究発表 岡山大で科学チャレンジコンテスト 
 生徒、学生が独自性競う
掲載日:2010年2月7日/紙面:山陽新聞朝刊

<山陽新聞社提供>




 県内の生徒、学生が研究の独自性などを競う「科学チャレンジコンテスト」(科学Tryアングル岡山主催、山陽新聞社など後援)が6日、岡山市北区津島中の岡山大で開かれ、身近な生物や環境をテーマにした多彩な研究発表が行われた。

 中学、高校、大学・高専の3部門に計10個人・グループが参加。天城高2年の渡辺裕也君ら4人は稲の食害が問題になっている外来種のジャンボタニシが在来種のヒメタニシより移動能力が高いことを報告し、高校生の部で大賞に輝いた。

 ショウジョウバエの遺伝子研究(岡山大大学院自然科学研究科、依光武志さん=大学・高専の部大賞)、植物のうどんこ病防除法(矢掛高)の発表もあった。

 ハチの巣の構造について調べ、中学の部で大賞となった天城中3年三宅悠太君(15)は「審査員の質問で今後の課題がはっきりした。先輩の発表は社会性を意識していて参考になった」と話していた。

 中高生ら44個人・グループによる科学研究のポスター発表もあった。(黒崎平雄)

【写真説明】生徒、学生が研究成果を発表した「科学チャレンジコンテスト」







◆受験生に生徒がエール 天城高HP ブログ開設 毎日激励の言葉
掲載日:2010年1月30日/紙面:山陽新聞朝刊


<山陽新聞社提供>




 天城高校(倉敷市藤戸町天城)は、インターネット上のホームページ(HP)に、受験生を応援するブログ(http://www.amaki.okayama−c.ed.jp/wordpress/)を開設した。生徒たちが「厳しい受験勉強に取り組む“後輩”たちの心の支えになれば」と励ましのメッセージを書き込んでいる。

 受験経験者である先輩の声を届けることで受験生の不安を和らげようと初めて企画。生徒会を中心に1、2年生約480人からメッセージを募った。

 寄せられたメッセージをもとに教諭がほぼ毎日1回、ブログを更新。「最後まで希望を持ち続けることが大切」「キミの受験を応援しています」といった激励のほか、面接対策、お薦めの勉強法などを記している。3月11、12日の県立高校一般入試の直前まで更新を続ける。

 生徒会副会長の普通科1年松井克仁君(16)は「自分も受験の時、不安でいっぱいだった。受験生の気持ちはよく分かる。ブログを通じ、しっかり応援したい」と話している。

 同高は2007年度から中学校を併設。その1期生が今春初めて高校へ進学するため、10年度の一般募集枠は125人。前年度より115人少ない“狭き門”となっている。 (鈴木麻美)

【写真説明】応援ブログのメッセージを確認する天城高校生







◆理数科の研究成果発表 天城高2年生41人 11班に分かれプレゼン
掲載日:2010年1月28日/紙面:山陽新聞朝刊


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 天城高(倉敷市藤戸町天城)の理数科の研究発表会が27日、同校で開かれ、2年生41人が自由テーマの研究授業「サイエンス工房」で約1年間取り組んだ成果を報告した。

 保護者や教員ら約120人が聴講。生徒は11班に分かれて各10分間、物理や化学、生物、地学など自らが設定・研究したテーマについてプレゼンテーションした。

 外来種ジャンボタニシの生態を課題に選んだ班は、行動学的な観点から研究。在来種と比べ移動速度が約5倍で、素早く壁をよじ登ったり、体勢を立て直すことを突き止め、「活動性の高さが生息域を広げた一因」と報告した。

 同校は、文部科学省のスーパーサイエンスハイスクールの一つ。同工房は高大連携による同校理数教育の中核となる授業という。

 (大橋洋平)

【写真説明】生徒が約1年間取り組んだ研究成果を報告した天城高の発表会





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