令和5年度 学校経営方針

ごあいさつ

校長の藤井省吾と申します。本校は今年度118年目を迎える県内有数の伝統校です。

2万4千人を超える卒業生たちが社会で広く活躍しており、その活躍は、県内に留まらず全国的にも高い評価を得ています。これら卒業生、そして在校生の精神的支柱と呼べるものが、「鉄軒精神」です。これは創設時の校長である大塚香(号して鉄軒)先生の教えが語り継がれたもので、「質実剛健」「勤勉力行」「不撓不屈」がその中心をなしています。本校ではこの脈々と引き継がれてきた伝統の精神を基盤に、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の取り組みや、中高一貫教育など先進的な教育実践を行っています。SSHは平成17年度に指定を受けて以来、現在第4期目の指定を受け、通算19年目となっています。この間全国の名だたる指定校と切磋琢磨しながら、将来国際的に活躍できる科学者・技術者の人材育成のためのカリキュラム開発を行ってきました。現在は第4期中間評価に向け、課題研究の全校指導体制のさらなる充実を図っているところです。

また本校では部活動や東雲祭(文化祭・体育祭)などの充実した学校行事を通じて、集団をまとめる力、相手を思いやる気持ちなど将来リーダーとして活躍するための人間的資質の向上も図っています。3年間の学校生活を通じ、生徒それぞれの可能性を大きく広げ、さらに可能性が拡がるステージに送ってやることが本校の使命だと考えています。

この学び舎に集う全員が、お互いを認め、大事に思い、尊重する姿勢を持ちながら、よりよい学校を目指すとともに、教職員一同力を合わせ、生徒たちの可能性を大きく広げるため、教育活動の更なる充実に努めてまいります。保護者、校友会員(同窓生)、地域の皆様には、一層のご理解とご支援賜りますようお願いいたします。

倉敷天城高等学校
校   長 藤井省吾

学校経営目標

  1. 倉敷天城高等学校と倉敷天城中学校が有機的に協力し、充実した教育活動のできる学校運営を行う。
  2. 開かれた学校づくりを推進し、適切な情報発信を行うとともに、地域・関係者と連携することで教育活動を充実させる。
  3. 思考力・表現力・課題解決能力を含む質の高い学力を身に付けさせ、各生徒にふさわしい進路実現をさせる。
  4. 他者への思いやりとたくましさを養うとともに、グローバル化する時代に求められる心性を培う。
  5. 適切な教育環境の整備・管理に努めるとともに、心身ともに健康な生徒の育成のための環境づくり、指導に努める。

当該年度の具体的な重点目標

  1. ICTを有効に活用し、主体的・対話的で深い学びを推進するとともに、教科等横断的な視点での教員研修等を通じ、教員の授業力向上を図り、生徒に質の高い学力を身に付けさせる。
  2. 大学入試に関する最新情報の収集・分析を行い、3年間を見通した進路指導計画を更新し、教員間で共通理解を図りながら、進学拠点校にふさわしい進路指導を実践する。
  3. 業務の見直しや精選・平準化を行うとともに、ICTを有効に活用することで、教職員の働き方改革を一層推進し、教育活動の質を高める。
  4. クラスでの活動、学校行事などあらゆる場面で工夫した取組を行うことを通じ、自立した生徒を育成するとともに、きめ細かく生徒に対応する。
  5. 学校の将来像を検討する中で、中高の更なる連携等を進めるとともに、第Ⅳ期の中間評価を踏まえたSSHの取組や新制服の導入も含めて、天城ブランドを構築する。また、そうした取組を効果的に発信できるよう広報の在り方をさらに改善し、本校の魅力を地域や受検生に分かりやすく伝えられるよう努める。