普通科
- 天城高校の普通科の特色は何ですか。
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高校入学後,自分の適性や得意教科・不得意教科等を考慮しながら,1年かけて文系・理系を決定することができます。つまり,多様な進路に対応しているので,2年次から分かれる文系・理系で,それぞれの専門性を高めることができます。選択科目や学校設定科目を多く開講していますので,個々の希望進路に応じたきめ細かい科目選択が可能になっています。生徒は大学等への進学を目指し,落ち着いた環境の中で勉学に励んでいます。特に国公立大学進学希望者が多く,その希望が実現出来るように,徹底した個人指導も行われています。
- 科目選択はどのようになっていますか。
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単位制を導入することでより幅広い選択が可能になっており,多様化する大学入試に柔軟に対応できます。普通科の場合,2年次以降の類型(文系・理系)を1年次に決定しますが,その類型選択に合わせて科目選択をします。2,3年次には自分の進路や大学入試科目に合わせて適切な科目を選択し,効率的な学習を行います。
また,天城高校では,大学入試に必要な科目は,少人数でも開講しています。芸術・体育系の進学希望者への実技指導等も充実しています。 - 自分にあった科目選択や文理選択ができるでしょうか。
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1 年次には,クラス担任との面談やホームルームの時間などを通して,自分の興味・関心や適性を考えます。担任だけでなく,進路指導課の先生が生徒からの相談に応じ,最新の情報を提供します。2年次以降も,ホームルームの時間などで,進路学習や科目選択のガイダンスを何度も行います。進路実現に向けた多様なモデルプランを見ながらクラス担任と十分な面談をする時間を設けていますので安心してください。
- 普通科のAFP とは何ですか。
- 主に学校設定教科「サイエンス」(1年次)で行っている課題研究です。Amaki Future Project の略でAFP と呼んでいます。4~6人のグループで研究をし,論文にまとめたり,ポスター発表もすることで,大学入試・社会で求められる「課題解決能力」「プレゼンテーション能力」「コミュニケーション能力」を身につけることができます。また,研究を通して,普段の授業では勉強できない将来の進路へ向けた専門的で深い学びを経験することができます。従って,この課題研究で学んだこと,得たこと,さらに経験したことが,高校3年次の進学先の決定に大きな影響を与えます。生徒にとって,非常に有意義な時間となっています。
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令和3年度の普通科課題研究AFP
- テーマ例
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- 「環境に配慮した除草剤の作成」
- 「カビの繁殖を防ぐのに効果的な調味料を知る」
- 「ウォーミングアップが新体力テストに及ぼす効果」
- 「聖地巡礼と町おこし」
- 「英単語学習における効果的な学習方法」
- 「児島半島の城同士の関連」
- 「小川糸の作品における比喩表現の魅力」
- 「ポケモンを活用して,数学Aの確率の問題の正答率を上げる」
理数科
- 「理数科」は「普通科」と,どう違いますか。どのような生徒に向いていますか?
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理数科では入学時から数学・理科に重点を置いたカリキュラムを組んでおり,コンピュータを使った授業や実験,校外での実習,生徒が主体的に取り組む課題研究など,質,量ともに充実しています。そのため理科・数学の研究に強い興味・関心をもち,将来は理系の大学に進学することを,高校入学時から希望している生徒に向いています。
- ASE 1st Stage・ASE 2nd Stage・ASE 3rd Stageとは何ですか。
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SSH の指定を受け,本校が独自に設定した教科「サイエンス」の科目の名称です。ASE 1st Stageは,研究活動をしながら,科学研究の基礎(科学的な考え方・研究の進め方・情報の集め方や管理)などを学ぶことができます。ASE 2nd Stageでは研究内容を発表できるレベルまで発展させる手法を通して,大学入試・社会で求められる「課題解決能力」「プレゼンテーション能力」「コミュニケーション能力」を身につけることができます。また,ASE 3rd Stageは科学論文作成を軸に研究成果をまとめ,発表をしていきます。
充実した機器・設備を使って,自分の興味のある分野を時間をかけて深く探究することができます。10~15名の指導教員と,岡山大学との連携による大学教授,大学生,大学院生,留学生などの協力を得ながら,少人数のグループに分かれて研究に取り組んでいます。 - 大学進学に有利ですか。
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普通科に進学して2年次から理系を選択した場合と同様の進路が考えられますが,大学の理系学部の入試では理科・数学の配点が大きく,理科・数学が得意な人ほど有利になっています。また,小論文や面接を重視する大学が最近増えています。理数科での実験・実習・課題研究などを通して学んだ深い学びの経験や研究の実績は大学入試に直結しており,総合型選抜・学校推薦型選抜では特に大きな成果を上げています。
単位制であるため理数科も科目選択の幅が広がり,国語・数学・英語の3教科を重視した選択も可能になります。
課題研究のテーマ例 |
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理数科校外研修の活動内容 |
蒜山の自然とテクノロジーに関して体験を通して学び,学習成果をまとめてプレゼンテーションを行います。
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スーパーサイエンスハイスクール(SSH)
- スーパーサイエンスハイスクール(SSH)とは何ですか?
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将来,国際的に活躍できる科学技術系人材の育成を図るために,文部科学省が指定をした学校のことです。平成17年度に初めて指定を受けてから,昨年度4期目の指定を受けました。多額の教育予算のもと,水準の高い実験,体験活動,科学研究者による講演など,充実した学習活動を行っています。
これまでの取り組みにより,多くの人材が育ち,大学へ進学しています。 - 国際交流について教えてください。
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ドイツのギムナジウム(中等教育校)であるGeorg Cantor Gymnasiumとの交流を開始しています。日本人科学者を始めとする研究者と科学交流ができる非常に有意義な行事で,普通科・理数科ともに参加が可能です。
- 他にもSSH 行事はありますか?
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毎年数回,アマキ・サイエンス・サロンを開催しています。これは科学技術への興味・関心を高めるための行事であり,大学などの施設見学や,外部講師による講演会などを行っています。
昨年度は,ブラウン大学の上級研究員である廣井孝弘氏お招きして講演会を実施しました。また,毎年希望者を対象にKOBE スーパーサイエンスツアー(国主催のSSH 研究発表会)を実施しています。興味・関心がある生徒であれば,誰でも参加できます。
定期テスト・評価
- 定期テストや評価はどうなるのですか。
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進度別・習熟度別授業を行っている科目では,講座により授業範囲が異なるため,定期考査は講座によって異なる問題を実施します。共通の範囲の場合は,共通問題もあります。各講座によって,評価の有利・不利は全くありません。安心して選択することができます。
学校生活・行事
- 部活動は盛んですか。また,勉強と部活動は両立できますか。
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天城高校では,どの部も活発に活動しています。令和2年度は,運動部では,ハンドボール部・アーチェリー部が全国大会に,アーチェリー部・ハンドボール部・陸上競技部が中国大会に出場しました。また,文化部では書道部・サイエンス部が全国大会に,囲碁将棋部が中国大会に出場しました。
天城高校には「勉強と部活動の両立」をモット-に,集中力を高め,時間を有効に使って充実した高校生活を送っている生徒が多数います。
毎年,国公立大学合格者の多くが部活動に積極的に参加しており,難関大学にも多数合格しています。 - 修学旅行について教えてください。
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天城高校の修学旅行は,生徒に希望する行き先についてのアンケートをとり,より充実した魅力あるものを目指しています。平成26年度は東北・北海道で震災の学習を盛り込みました。平成27~令和元年度は北海道で大自然の魅力を体験してきました。
年間行事(予定)
4月 | 5月 | 6月 |
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入学式 部紹介 生徒総会 集団宿泊研修(1年) 春季球技大会(2・3年) |
地区総体
社会貢献活動 |
県総体 AFP発表会(2年普通科) 修学旅行(2年) |
7月 | 8月 | 9月 |
第1回オープンスクール 三者懇談 |
理数科校外研修(1年) | 東雲祭(文化・体育の部) 第2回オープンスクール |
10月 | 11月 | 12月 |
課題研究発表会(理数科) 学校説明会 |
海外短期研修
社会貢献活動 |
課題研究発表会(理数科) 保護者懇談 三者懇談 冬季球技大会(1・2年) |
1月 | 2月 | 3月 |
百人一首大会(1年) 課題研究発表会(理数科) |
岡山県課題研究合同発表会 (理数科) 特別入学者選抜 (理数科) |
卒業式 一般入学者選抜 合格発表 |
入試制度
- 入試制度はどうなっていますか。
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令和4年度入学生の入試募集人員は,天城中学校からの進学希望者を募集定員から除いた数で,普通科102人,理数科20人の合計122人でした。
令和4年2月に実施された特別入学者選抜では,理数科の募集人員の100%に当たる20人を募集し,20人を合格内定者としました。2月の特別入学者選抜で理数科の募集人員が満たされましたので,3月の一般入学者選抜では,普通科102人のみを募集し,理数科の募集は行われませんでした。したがって,理数科を希望される方は特別入試から受検してください。
普通科は3月の一般入学者選抜のみとなっています。理数科は2月に特別入学者選抜を行い,募集人員の100%を募集します。なお,特別入学者選抜では,学力検査(国語・数学・英語),面接に加えて,口頭試問(実験を含む)が行われます。特別入学者選抜についての詳しい情報は,学校説明会などでお知らせします。
特別入学者選抜
- 特別入学者選抜はどのようなものですか。
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各高等学校の学科等の特色を生かして行われるもので,実施校・実施学科は,専門学科・総合学科です。普通科については,原則として一般入学者選抜のみとなりますが,一部の学校では普通科でも特別入学者選抜を実施する場合があります。
本校では,理数科のみで特別入学者選抜を実施します。 - 特別入学者選抜ではどのような検査があるのですか。
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特別入学者選抜では,「学力検査」および「各校が選択実施する検査」が行われます。
「学力検査」は岡山県教育委員会が作成した検査です。実施教科は国語・数学・英語で,県下共通の検査問題です。
また,本校では「選択実施する検査」として「口頭試問」(実験を含む)を行います。「口頭試問」では与えられた課題について,質問に答えたり実験を行ったりしてもらいます。
なお,面接もありますが,本校を志望した動機や高校生活についての意欲などを質問します。 - 特別入学者選抜で募集する人数(募集人員)を教えてください。
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次の式で求められる人数が募集人員となります。
(募集定員)-(倉敷天城中学校から倉敷天城高等学校理数科への進学者数)=(募集人員)
倉敷天城中学校から倉敷天城高等学校理数科への進学者数が確定する時期は,11月の予定です。募集人員の確定もその時期になる見込みです。
参考として過去3年間の入学者選抜の募集人員(理数科)を示します。- 令和4年度特別入学者選抜:20人(募集定員40人)
- 令和3年度特別入学者選抜:14人(募集定員40人)
- 令和2年度特別入学者選抜:20人(募集定員40人)
- 私は,将来理系の大学への進学を希望しています。普通科の理系と理数科のどちらに進むべきか悩んでいます。特別入学者選抜を受検すべきでしょうか。
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普通科の理系からも理数科からも進学可能な大学は同じです。しかし,理数科は入学時から数学・理科に重点を置いたカリキュラムを組んでいること,課題研究に強い興味・関心を持っている生徒に向いていることなど,普通科の理系と異なっています。また,倉敷天城中学校からの進学者と特別入学者選抜の合格内定者の合計で,募集定員が満たされた場合には,理数科の一般入学者選抜は実施されません。理数科については受検機会が特別入学者選抜のみになる可能性が高いので,理数科への進学を少しでも考えている人は,是非,特別入学者選抜を受検してください。
一般入学者選抜
- 一般入学者選抜はどのようなものですか。
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一般入学者選抜では学力検査と面接を実施します。学力検査は県教育委員会が作成したものを使用します。独自に作成した問題ではありません。
例年,面接はグループで行い,志望の動機や高校生活についての意欲などについて質問しています。 - 一般入学者選抜で重視される実績はありますか。
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学力検査の結果が一定以上にあれば,募集定員の10%以内で生徒会活動,部活動,校外におけるスポーツ・文化活動,科学コンテスト,ボランティア活動の実績を重視した選抜を行います。各種団体の表彰を受けた人や,科学コンテストで活躍した人は,その内容を調査書にできるだけ具体的に書いてもらってください。さまざまな分野で頑張っている人を倉敷天城高校は求めています。
- くくり募集について教えてください。
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理数科における特別入学者選抜で,合格内定者が定員を満たさなかった場合のみ実施される方法です。普通科・理数科のそれぞれの募集定員から,倉敷天城中学校からの進学者数と特別入学者選抜の合格内定者数を除いた人数を一般入学者選抜の募集人員とします。
過去8年間,特別入学者選抜を実施した結果,合格内定者数が募集定員を満たしたため,一般入学者選抜では,理数科の募集は行われませんでした。