2025年2月1日・2日、児島市民交流センターにて演劇の発表会がありました。今回は、中学校と高校あわせて9校が参加しました。当校は伝統的に発表会・大会の度に生徒が脚本を書き、舞台で演じています。今回の演目は「華麗なるべんじえんす」。みんなで素晴らしい舞台を魅せてくれました。

今年度最後の発表会を終えて、部長の安田さんと脚本を担当した井上さんにインタビューをしました。

Q1. 今回の演目はどんな内容ですか?

井上さん:表は甘味屋、裏は萬屋をしているお店が舞台です。表では言えないような依頼を解決していく話です。タイトルの「べんじえんす」は「復讐」という意味です。今回の演目は、袴をはきたいという要望もあって、大正ロマンをイメージして書きました。現代の日本で再現すると無理のあるものを書きたかったので、刺激が強いと思われるようなこともあえて盛り込んでいます。小さい「ぁ」「ぃ」「ぅ」「ぇ」「ぉ」を当時は「あ」「い」「う」「え」「お」で表していたようなので、タイトルはそれに倣いました。

Q2. 今回初めて一年生の井上さんが脚本を書いていますが、世代交代ということですか?

安田さん:明確に世代交代というわけではないです。脚本は書きたい人が書いています。既成の脚本だとセリフを変えられない一方で、自分たちで書くと臨機応変に対応できるんです。今回は「書きたいものがある」と申し出てくれた井上さんに頼みました。二年生は6月の発表会で引退します。もう顔も出しにくくなるし、私たちがいるうちに誰かが監督をする必要性を感じていたので、今回はいいタイミングでした。

Q3. 演劇部に入ろうと思ったきっかけを教えてください。

安田さん:出身の新田中学校では放送部に入っていたので、人前で話すことに抵抗はありませんでした。その時に、NHKが主催している大会で声だけの演劇があり、中学時代はボイスドラマに力を入れていました。それが天城高校の演劇部で活かせるんじゃないかと思ったのがきっかけです。
井上さん:子供の頃、お遊戯会が好きだったのがきっかけです。出身中学校では演劇部がなく、三年間我慢していたので、高校入学と同時に満を持して演劇部に入りました。

今回の発表は衣装や話し方、なにより面白いストーリーで、他校にも好評を博していました。今後の演劇部にも期待しています。

児島市民交流センター
楽屋では発声練習や最終調整をしました。
舞台が終わり、現地にて。雨が降る直前でした。