日時:令和3年6月18日(金)

場所:第1体育館,普通科(1組から5組)のHR及び理科棟

【概 要】普通科2年次生が昨年度1年間にわたって取り組んできた課題研究の発表会を開催しました。第1体育館をはじめ,7会場での分散開催としました。数学,物理,化学,生物,地理歴史,文学,外国語,体育,社会学の9分野の合計46本のポスター発表を行いました。例年ですと,保護者や外部の方もお招きして第1体育館で一斉に開催するため,賑やかで盛大な発表会になるのですが,今年は「密」をさけるために2年次生と教員だけで,しかも会場を分散して開催しため,いつもと違ってとても「静かなスタート」で始まりました。この会には,理数科2年次生も聴き役として参加し,普通科の生徒の発表に対して積極的に質問や指摘をしている様子が各会場で見られました。

発表タイトルの一覧をここからご覧ください。

【歴史班】です。備前・大和・美濃・相模など,各地の刀の「元幅」「刃長」「反り」を調べ,表計算ソフトウエアに入力して比較・検討しました。その結果,備前と山城は全体的に刃長や反りの値が似ており,生産されていた地域もそんなに離れていないため,流派が密接に関係しているのではないかと予想しました。

【外国語班】です。生徒へのアンケート調査の結果,多くの生徒が「分詞」を苦手としていることが分かりました。これを克服するためには,親しみのある文章を用いた例文で文法を理解することが効果的であることを検証することができました。また,生徒が苦手とする項目と,教員が生徒に対して苦手であろうと考えている項目に食い違いがあるとの面白い結果も出ています。

【体育班】です。普通科高校で甲子園出場の経験がある全国の20校の高校に練習時間や練習メニューなどを尋ねるアンケート調査を実施しました。集計の結果,平日の練習時間の平均は約190分で,休日の練習時間の平均は約440分であることが分かりました。一方,本校野球部の平日の平均練習時間は,約120分,休日の平均練習時間は約180分と,圧倒的に少ないことが分かりました。発表を聴いてくださった教頭先生から「練習時間の短さは工夫次第で何とかなる。ぜひ頑張って。応援してます。」と励ましのお言葉をいただきました。お忙しい中,アンケート調査にご協力いただきました全国の高校野球部の顧問の皆様に厚く御礼申し上げます。

【 物理班】です。金属板に生じる渦電流について研究を行いました。電磁ブレーキが最も効率よくはたらく磁石と金属との間隔について調べた結果,間隔が広くなるにつれて終端速度が上昇することが確認できました。理数科の生徒から,プロフェッショナルな鋭い質問が数多く飛んできました。 なお,私たちの研究は「第17回日本物理学会Jr.セッション(2021)」において「奨励賞」をいただくことができました。まだまだ,これからも研究を深めていきたいと思っています。応援のほどよろしくお願いします。