日時:令和3年7月30日(金)11:10~12:00
場所:本校コンベンションホール 参加者:理数科1年次生40名
【概 要】毎年夏に行っている蒜山研修の代替として,今年も夏の特別ラボ講座を実施しました。1限~3限の時間帯で物理・化学の2教室に分かれて実施した後,4限の時間帯で本校の卒業生で,現在JOGMEC(独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構)にお務めの長原正人様から「金属資源講話」をオンラインで実施していただきました。長原様によるJOGMECによる資源探査の講話の後,お送りいただいたデモンストレーション用の鉱石を実際に手で持って観察しました。講演いただきました長原様と,この貴重な機会を与えていただきました金属資源開発本部 金属企画部 未来人材育成チームリーダーの目次英哉様に感謝申し上げます。
長原様による世界の鉱山での鉱石の採掘やJOGMECについての講話です。銅鉱石の銅の含有量は,平均でおよそ0.5%(200分の1)しかないそうです。残りは廃棄されるということです。また,海底の熱水鉱床を砕き,海上まで揚げる試験を世界で始めて行っているとのことです。現時点では,採算が合わず,商業ベースには乗りませんが,日本付近の海底には豊富な鉱物資源が分布しているそうです。岩石の中からごく微量の金属を見つけ出すことが長原様のお仕事とのお話がありました。最後に,地質・鉱物関係勉強ができる大学・学部の紹介がありました。
JOGMECから送っていただいた実際に採掘された鉱石を手にとって観察しました。
目次様からオンラインでリアルタイムで解説をしていただきました。実際にすぐそばで解説していただいているようで,不思議な感じでした。
別子銅山の鉱石です。銅の小さな粒が光って見えました。
沖縄の熱水鉱床の鉱石です。きらきらと鮮やかでした