日時:令和3年7月31日(土)

場所:倉敷市大畠(おばたけ) 周辺の海岸

参加:岡山県立倉敷天城高等学校 理数科1年次生40名 講師:洲脇清 様(本校の元教員)

【概 要】本年度も「蒜山研修(2泊3日)」の代替として,「夏の特別ラボ講座」を実施しました。7月30日(金)には物理・化学・地学の各分野で特別講座を実施しました。7月31日(土)には,フィールドワークとして海岸研修を実施しました。講師として,地元にお住まいで,本校の元教員の洲脇清様をお招きし,充実した研修となりました。

午前8時頃,2台のバスに分乗して学校を出発しました。30分ほどで大畠(おばたけ)の海岸に到着し,「児島地区漁村研修交流センター」での開校式と講話の後,海岸に生息する生物を探索しました。

炎天下,講師をお引き受けいただき,ご指導いただきました洲脇様と,海岸へ向かうために敷地を通らせていただきました有限会社 下津井造船所 様,貸切バスを安全に運行してくださいました東洋バス/東洋実業有限会社 様の皆様に感謝申し上げます。

大畠(おばたけ)の海岸
写真左上隅に,岩にへばりついているカメノテが見えます。このカメノテは,黄疸の薬として薬屋さんがよく取りに来ていたとのことです。中央の貝はマツバガイです。マツバガイの下に見えるのはイボニシで,一時,環境ホルモン(船底に貝が付着しないための塗料に含まれるスズ)により,数が激減したそうです。現在は,この塗料は使っていないそうです。
赤い海藻を熱湯に浸けると,あっという間に赤い色が緑色に変わってしまいました。
赤い海藻は海の深いところにあるもので,海の深いところまで届く太陽光で効率よく光合成ができるための色素が含まれているとのことです。この赤い色素は熱で分解してしまい,緑色の色素だけが残るとのお話がありました。