今年度の教員研修テーマ「楽しく深まる授業」の実践第3弾は、世界史かるたを用いた授業でした。かるたは、生徒が冬休みの課題で自作したもので、自分の好きな世界史に関する画像の絵札と、短歌や俳句で紹介文を書いた読み札がセットになっています。はじめに絵札をもって時代順になるよう並んでみました。絵札の画像は人物や建築物、文化財など様々なので、考えながら並びました。その後は、真ん中にかるたを並べ、チーム戦でかるたを楽しみました。絵に加え、くすっと笑ってしまったり、なるほど!と思ったりして記憶に残る5・7・5の読み札があり感心しました。

 次に、各自が自由に選んだかるたは、時代別・地域別に分類してみるとどんな特徴があったか分析してみました。ヨーロッパの画像が多く、東南アジアの画像はありませんでした。この偏りの原因は何か、全員で考えてみました。さらに、世界史かるたでもっと楽しく、もっと有効に学ぶにはどんな工夫があるかも考えました。伝統的な日本の遊び・かるたを用いて楽しくなる要素を入れつつ、相手に伝わる文章表現を考え、世界史で習った内容を空間軸・時間軸で思考してみる・・・というねらいでした。天城高校の生徒は、いつも積極的に、協力的に楽しく取り組んでくれます。深まるものがあったはずです。