日時:令和5年8月2日(水)9:30~11:00
場所:岡山市立興除小学校
参加者:児童約40名,本校の中学生・高校生34名

【概 要】毎年夏休みの興除小学校の図書館開館日の行事の一つとして実施している理科実験教室を今年も実施しました。4教室に分かれ,物理1教室(アルミ玉で電磁波をキャッチ&リニアモーターカーをつくろう),化学2教室(われない☆ミラクルしゃぼん玉,天気がわかる?「ストームグラス」をつくろう!!),生物1教室(葉っぱの神秘、葉脈標本作りに挑戦!)を実施しました。この企画を楽しみにしていた児童の皆さんにとても喜んでいただけました。これから3回シリーズで各教室の様子を紹介します。

【物理分野】「アルミ玉で電磁波をキャッチ」です

原理の説明とデモンストレーションをしました。「チャッカマン」を点火するとき,スイッチの部分にある「圧電素子」から数キロボルト(数千から数万ボルト)の電圧が発生し,周囲の空間に一瞬大きな電場が発生します。これをキャッチします。
プラスチックのコップにアルミホイルの電極を二つ貼り付けて,コップの中にアルミホイルを丸めた小さな球をいっぱい入れます。電池と豆電球で回路をつくりますが,初めは点灯しません。これは,アルミの表面に酸化膜が形成されているため,電流が流れないためです。
コップの近くでチャッカマンを点火すると,突然豆電球が点灯します。スイッチにある圧電素子から高電圧が発生し,強い電場ができてアルミホイルの電子を強制的に動かして電流が流れるという仕組みです。児童の中には,コップからかなり遠ざけて点火しても豆電球が点灯することを発見するなど,すばらしい気づきを得た児童もいました。

【物理分野】「リニアモーターカーをつくろう」です

単4乾電池の両端にネオジム磁石をくっつけて,裸銅線の軌道(トンネル?)の中に入れると,ゆっくりと走行をはじめ,やがて反対の端に出てきます。これは,電池の両極(両極にくっついている磁石)が銅線に接触してコイルに電流が流れて磁場ができ,この磁場によってネオジム磁石が力を受けて進んでいくという原理です。
このコイルは,家庭用屋内配線で使うIV線(φ1.6mm)と呼ばれている電線25mのビニル被覆を取り去って,鉄製スタンドの支柱に巻き付けて作成しました。結構な時間と労力が掛かりました。
高校生が原理を一生懸命に説明しました。